②水平線

こんにちはnaoです。

今回は「水平線」について解説をいたします。

今回の記事をお読みいただくにあたって、ダウ理論について分からないという方は、こちらを先にお読みいただくとより理解が深まると思います。

①ダウ理論 https://note.com/nao_sp/n/nf256709c9269



1.水平線の重要性


FXをやっている人であれば一度は水平線(ライン)を引いた事があると思います。

FXにおいて、水平線はダウ理論と同様にとても重要であり、必ず理解しておく必要があります。

勝ち組トレーダーは水平線を必ず重要視しています。
インジケーターは一切使用せず、水平線のみでトレードしている方もいるくらいです。

また、インジケーターと水平線には明確な違いが存在します。
インジケーターが値動きを数値化したものであるのに対し、
水平線はチャートの形状そのものを基準にしています。

そのため、インジケーターは設定値により全く異なる動きをしますが、水平線はチャートの形状そのものが基準であるため、多くのトレーダーが同じ水平線を意識しやすくなります

世界中のトレーダーが意識しているため機能しやすいのです。


2.水平線の用語

2-1.サポートライン&レジスタンスライン

水平線とは過去のローソク足で注目されている高値や安値を平行に伸ばし、視覚的にわかりやすくしたものです。

現在のレートよりも下で結んだ水平線は、
サポートライン(支持線)になります。
サポートラインまでローソク足が下落すると、
下値が支持される(買われる)傾向があります。

逆に、現在のレートよりも上で結んだ水平線は、
レジスタンスライン(抵抗線)になります。
レジスタンスラインまでローソク足が上昇すると、
上値が抑えられる(売られる)傾向があります。

サポートライン&レジスタンスライン



2-2.サポレジ転換

レジスタンスラインとサポートラインは、一度ブレイクする(抜ける)と抵抗線や支持線としての機能が転換します。

これをサポレジ転換といいます。

サポレジ転換


2-3.ネックライン


ネックラインという言葉は聞いた事がある方も多いと思います。
トレンド転換の際や、俗に言うダブルトップ・ダブルボトムの際に出てくる用語です。

高値圏のネックライン=最高値を更新できなかった直近の安値
安値圏のネックライン=最安値を更新できなかった直近の高値

言葉だけで聞いても難しいと思いますので図で解説していきます。


  • 高値圏のネックライン→最高値を更新できなかった直近の安値


  • 安値圏のネックライン→最安値を更新できなかった直近の高値

ネックラインについても、一度抜けるとサポレジ転換する傾向があります。

※ネックラインについては別記事にて詳しく解説予定です。ここでは引ける場所だけ解説しています。


3.重要度の高い水平線


水平線の用語についてはお分かりいただけたと思います。
ここまではネットで調べれば簡単に分かるものですね。

では水平線は何を基準に引けばよいのでしょうか?

たまに見かけるのが、ほぼ全ての高値・安値に引いてしまい、チャートがラインだらけになっている方です。
それだと、どこで反転するのか、何が基準になっているのか、分からなくなってしまいます。

水平線というのは重要度の高い水平線のみに絞って引く必要があります。

重要度の高い水平線≒より意識(反発)されやすい水平線です。

どのような水平線が重要度が高いかというと、

①意識(反発)されている回数が多い
②より上位足でも確認できる
③サポレジ転換している
④ネックライン
⑤綺麗で分かりやすい

先ほどから登場しているこのチャートですが、上記全ての条件に当てはまっています。

まずは先ほどから使用している、15分足での解説です。

このチャートを、より上位足(4時間足)で見てみます。

順番に詳しく解説していきます。


①意識(反発)されている回数が多い

水平線は意識されればされるほど、多くのトレーダーに注目され、次第に効力が強まります。
例えば、2回しか反発していない水平線と、4回反発している水平線とでは、4回の方が重要度の高い水平線となります。

つまり、今後も反転する可能性が高いですし、仮にブレイクしたとしても、サポレジ転換で再び機能する可能性が高い水平線と認識できます。

見ての通り何度も買いの反発が入っています。
そして下に抜けていったとしても、サポレジ転換して再度意識されています。


②より上位足でも確認できる

上位足でも確認できるという事は、より多くのトレーダーに視認されて意識されやすくなります。

例えば、スキャルピングなどの短期足トレーダーが15分足を軸にして水平線を引いていたとします。
一方、スイングなどの長期足トレーダーが4時間足を軸にして水平線を引いていたとします。(4時間足より下の足は見ていない)

このように15分足で多くの水平線が引けたとしても4時間足で見ると、、、

このように、下位足で引いた水平線は上位足しか見ていないトレーダーには視認されず、一切意識されることはありません。
もちろん、15分足で引いた赤の水平線は4時間足でも引けるため、どちらの足でも視認されます。

以上の事から分かるように、
水平線は上位足になればなるほどより多くのトレーダーに視認、意識されやすくなるため、今後反発する可能性の高い、重要度の高い水平線となります。

※上位足で確認できないから、必ずしも引かないという訳ではありません。下位足でトレードする場合は引く必要があります。
上位足になるほど、より重要度が高いという事です。


③サポレジ転換している

これも1.と同じで、サポレジ転換したことによって、多くのトレーダーに注目されて意識されやすくなります。


④ネックライン

なぜネックラインが重要度の高い水平線なのかは、別の記事にて詳しく解説予定です。


⑤綺麗で分かりやすい

綺麗で分かりやすい水平線というのは、他のトレーダーも同様に思っており、同じ場所に水平線を引くので、結果より多くのトレーダーに意識されやすくなります。

次のチャートをご覧いただき、どこに水平線を引くかお考え下さい。

候補は沢山ありますね

パッと見てどこに引いていいのか分かりにくいし、綺麗ではないと思いませんか?

「分かりにくい」という所は、他のトレーダーも同様に「分りにくい」と思っています。
結果、それぞれのトレーダーがそれぞれ違った場所に水平線を引いてしまいます。

それでは、度々登場しているこちらのチャートはどうでしょうか?

この場所に引くのが分かりやすく、綺麗と思われたと思います。

「分かりやすい」という所は、他のトレーダーも同様に「分りやすい」と思っています。
結果、多数のトレーダーが同じ場所に水平線を引きます。
すなわち、より多くのトレーダーに意識されやすく、今後反発する可能性が高い、重要度の高い水平線となります。


4. おわりに

初心者の方にも分かりやすいように解説をしたつもりですが、もしご不明点やご質問があればこちらの記事にコメントしていただくか、Xにてリプ、DMを下されば幸いです。

水平線を使って、どのようにトレードに生かしていくのか?
は、「トレード手法」の記事にて解説予定です。

以下、投稿予定の記事です。

①ダウ理論 https://note.com/nao_sp/n/nf256709c9269
②水平線  本記事
③移動平均線
④トレード手法
⑤資金管理

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