シーズンイン(2024年4月6日:第57回東京六大学競技会)
去年の東日本実業団で人生最大の肉離れをしてからおよそ10か月超。それから長いこと書いていなかったけど、改めて書き始めます。
そもそも書いていなかったのは何故だったのか。めんどくさいとか、怪我でやる気がなくなったとかではなかったように思います。単に怪我をしてからというもの、やってることが文字通り同じすぎて、書くほどの発見があるわけではなかったのが大きかったです。でも、少し長い期間で見れば大いなる発見があったのもまた事実。ということでここからまた書いていきます。
結果
OP400m
48"60 (1着)
LAP:22"70-35"0-48"6
考察
主観
前半は気持ちよく飛ばせていた。特に力んでいるつもりもなく、22秒フラットくらいで回ったような感覚。300地点では、1週間前の練習時(320m走)と比べて少し嫌な感じ。350地点で完全に停止。なんでだーってなってた。
客観
動画を見返したところ、伸びしろがたくさんあった。以下、良かったところを列挙。
1着(勝ち癖)
ビビらず(心)
体調管理良し(体)
目標を46台に据えていたことによるギャップから、かなりへこんだけど、よく考えるといいこともあった。
まずは、1着が取れたこと。2022シーズンは、走るたびに組最下位。2023は大けがでそもそもちゃんと走れていない。それを考えると今回ビビらずにスタートできて、当然のように1着を獲れたのはとてもよかったことに思える。
次に、体調管理がしっかりとできたこと。昨シーズンは社会人生活が始まり、うまく疲労を解消できていなかった。その結果、体が硬くなり怪我にもつながった。それに対して今年はしっかりと体調を整えて、体の不安なく試合に臨めた。これは自信もっていい。その割にタイムが出なかったので落ち込んだけど、それはまた別の要素なので、切り離して考える。
続いて、今回の試合を通して見えてきた改善点、伸びしろを列挙。
伸びしろ
力発揮のタイミング遅れ(技)
→空振りによる疲労+ピッチの増加
上体の角度(の作り方)(技、体)
第3コーナーの減速癖(心、技、体)
対人の不慣れ(体)
はじめの3つは分けて書いているが、互いに作用しあっている要素になる。
まずは自分の走りの特徴である上半身の突っ込み。これは良いときと悪いときがある。とはいっても単なる調子の良し悪しではない。そこには技術的・身体的に改善可能な、明確な違いが存在している。良いときは「前傾」、悪いときは「屈曲」という挙動になっているのだ。胸を立てて胸骨が前に出ているとしっかりと前傾がかけられており、胸郭のローテーションによる出力の増幅が見込める。一方で、肩が上がり中丹田より上での屈曲が起こっていると上半身ごと揺れてしまい、出力のタイミングがずれ、空振りを連続することになる。接地で空振りすると、反発による足の回収ができないためかなり体力を消耗する。これが今回のレースで見られた、最も大きなマイナス要素になる。可動範囲は大きく、なんとなくダイナミックに動けているぽいうえに、別段力んでいるわけでもないから主観としてはいい感じだった。しかし実際は、出力のほとんどが発散して気づかないうちに体力が削られていたのだと考えられる。
よく、鎖骨を前に出して前傾をかけろというようにアドバイスをすることがあるが、これは結構理にかなっている。肩が巻いている状態は鎖骨が後ろに隠れるような状態であり、今回のように悲惨な事態を引き起こす。逆に鎖骨が前に出ている状態を感じてさえいれば、肩の巻き込みは起きていないのだ。できれば鎖骨だけでなく胸骨や頸椎を前に出すイメージも持っていきたい。
とりあえずここを治すだけで1秒は変わりそうなので、次の日体大記録会ではこのあたりを意識して試してみる。がちがちの調整はせず、あくまでお試しのレース。多分47で走れるんじゃないかな。
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