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行動で得た経験が熟慮型の人を変える

こんにちは。今回は「動く」ことについて。

考えがちな人ほど行動が必要

私は基本的に「考えすぎて動けない」状態に陥ることが多いです。そして実際に動いてみると、「なんだこんなもんか」あるいは「こんなに想定外の事が起こるのか」と思い、止まっていた自分から変化することができます。

もちろん、大きな決断のためには熟慮が必要である、という立場があるのはわかります。しかしたとえ同じような状況だとしても、「行動」と「熟慮」のどちらかが正解という風には、私はどうしても思えないのです。

あえてそこに正解を求めるなら「普段の自分とは逆の選択」が正解だと思っています。

大きな決断という感覚は、普段の自分では対処が難しい問題に直面していると捉え直すことができます。そこであえて逆の指針を取ることで、普段の思考にブレーキが掛かり、うまく対応できるのではないでしょうか。

「行動」は「苦悩」回路を脱する手段の一つ

とはいえ、私の場合は考えることが「熟慮」ではなく「苦悩」になっていたような気がしています。熟慮と苦悩を分けるのは、思考の耐久力だと私は感じています。

「熟慮」は思考を一歩一歩深めていくことです。これに対し、「苦悩」は同じことを考え続けるループ状態のことです。ここから抜け出すためには多少強引にでもループから外れた思考を取る必要があります。

このループから外れる思考のきっかけが私にとっては「行動」でした。現在も苦悩はありますが、少なくとも以前と同じ苦悩は脱しているかと思います。

それは、行動によって得られた実測データによって苦悩するために必要だった「未確定」という論拠が崩れたからです。

未確定情報を確定させる

人間はわからないことに対してはまず警戒することが多いと思いますが、一度実行・経験したことに対しては楽に進めることができます。

これは「未確定」な行動が経験済みの行動に比べてエネルギーが必要であることを意味しますから、苦悩にエネルギーを使っている状態では手を付けづらいものです。

しかし、これを「未確定」のまま放置することは、それ自体が「未確定要素があるから判断できない」という苦悩につながってしまいます。

では、ここで一度その行動をしてみるとどのような変化が起こるでしょうか。「未確定」だったものが楽にできる・絶対無理のどちらかを確定させることで、思考の判断材料が増え、苦悩の根拠が減ります。

楽にできるなら悩まず進む、絶対無理ならそもそもそれについて検討することをやめる、という形で、どちらにしても苦悩の回路から脱出できるのではないでしょうか。

戦略を導くためには自己認識が必須

それでもなお「長期的なことを考えて行動する必要がある」「戦略を立ててから動かなくてはならない」という人は、そもそも自分の力量を見誤っているケースが有るのではないでしょうか。

もちろん上記の言葉は正解の一つです。しかしそれを語る前提として、自分の能力の正しい理解、もっと言えば自分が実際に行動した経験と、それに基づく自己理解が必要だという話が抜けてしまっています。

まずは一度行動してみないとそれに対するステータスの過不足がわかりません。わからなければ改善ができず、成功にはつながりません。成功につながらないと思っていることに対して「戦略」を立てようとしてもうまくいきません。

そして戦略も長期的も、結局はどこかで実行・行動しなければ机上の空論でしかありません。結局、小さな挑戦・行動をすることこそが、最善の戦略(の前提)になっていくのだと私は思います。

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