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日本企業のDXが進まない理由が明確になり、唯一の希望も見えてきた。~キリロムグローバルフォーラム2022~

「キリロムグローバルフォーラム2022」を視聴

 GW、いかがお過ごしでしょうか?
 私は昨日に引き続き、キリロムグローバルフォーラム2022にオンラインで参加しています。

 昨日の「プログラミング力」の話はポジティブでとても楽しく拝聴できました。学んだことは下記のnoteにまとめています。

 そして本日は「日本のDXのトレンド」を視聴しました。
 率直な感想として、ネガティブになりました…。
 なぜ日本のDXが進まないのか。その理由があらためてよく理解できました。というわけで本セッションで学んだことや感じたことをまとめました。

なぜDXが進まない?

理由1:人材がいない

 まず既存業務データを活用できる人材がいない。こういった人材が大いに不足している企業がほとんどらしいです。
 そしてデータを理解できる人材はIT系の企業に偏って存在しています。この辺の話は過去の記事に書きました。

理由2:人材がいても活用できない

 万一、仮に人材がいてもDXを阻むものはたくさんあります。それは…
社内ヒエラルキー、縦割り業務→うちの部署はやらないよ。
年功序列→「若手は余計なことをするな」的な発想と文化
権限移譲をしない。権限を与えない。

理由3:さらに人事制度もDXを阻む

 さらに歪んだ人事制度が追い打ちをかけます。
減点主義→一つ失敗すると評価が下がる。チャレンジができない。
・一部の業界を除き、PoCを繰り返していく体制がなっていない。アジャイルなにそれ?
リスキリングの必要性を理解していない→リスキリングしても評価に結びつかない。身内から聞いた話ですが、データ分析のスキルを高いレベルで身につけて新サービス提供の検討に着手したものの、「全く評価されず、昇給もなかった」という悲劇もあったらしい…。

結論:すべてがDXに向いていない

 う~ん。正直「絶望」しかない…。人材の欠如だけでも致命的ですが、それを支える人事制度も古かったり、年功序列だったり。これでは一人二人の若手がやる気を出してもダメですね。
 では諦めるしかないのか?いいえ。そんなことはありません!本セッションで学んだこと、感じたことが一つだけありました。

唯一の希望とは「年功序列」を活用すること!

 繰り返しになりますが、多くの日本企業は強弱こそあれ「年功序列」です。この文化を変える必要はありますが、長年しみついた文化なのですぐには変われません。

 そこで、年功序列を逆手に取るわけです。

 年長者よ、データ活用における「率先垂範」を実践せよ。

 年功序列であるならば、年配者が率先してデータを理解せよ!!

 ずばり、マッキンゼー・アンド・カンパニー・パートナー 松本氏もおっしゃっていました。「40代、50代」が変えていくしかない。

 この世代がデジタルスキルを学び、既存業務に掛け合わせる。詳しいことは若手に譲ってもいいと思いますが、まずはテクノロジーを語りつつ、若手に道を開くことも大切なのです。

 たしかに人事制度は足かせです。余計なテクノロジーに手を出したあまり、失敗して評価が下げることもあるかもしれません。しかし、それでも挑戦してほしい。学んでほしい。少なくても無関心ではあってほしくないと強く思いました。

 セッション中にも紹介されていましたが、時間があれば下記の本も読んでみたいと思います。

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