新しい肩書きで新しい一歩を
月星座占星術のKeikoさんのインスタライブに出演した際、わたしのホロスコープを見ていただくという幸運な機会に恵まれ、「今年の牡羊座新月以降、新しい肩書きが増えるでしょう」との予言まで授かった。
単純なわたしは、「ならばいっそ自分から肩書きを変えにいこう」と、4月20日の牡羊座新月の日から「エッセイスト・ライフスタイリスト」と名乗ることにした。
そのことをVoicyの放送で発表し、
このnoteやインスタグラム、Webサイトなどのプロフィールも、気づいたものから「エッセイスト・ライフスタイリスト」に書きかえている。
以前の「文筆家・編集者」は、長く働いてきた雑誌のフィールドから、書籍に軸足を置いて書いていきます、という意思表明を込めた肩書きとして、約10年という時間をともに過ごした。
もちろん自分でつけた肩書きであり、それなりに気に入ってもいた。
どこか硬質な響きと、縁側のある古い一軒家にこもって子育てをしながら執筆をする40代のはたらき方には、似合っていたと思う。
でも、昨年50代という新たな年代に入り、音声配信をスタートし、自宅ワークショップを開催し、ヨガのインストラクター資格取得に挑戦し、新しく出会った人たちとコラボの企画に乗り出している今の自分には、なんかもっとこう、軽やかで、動きを感じる肩書きの方が合っているんじゃないか、という気持ちが芽生えてきたのである。
そこへ、Keikoさんがサラッとおっしゃった「あなたは文筆家というよりエッセイスト、そしてライフスタイリストって感じ」という言葉がスポーンと入ってきて、その感覚に従い、肩書きを変えることにしたのだった。
久しぶりに肩書きを変えた今の気分をたとえるなら、長く大切に愛用してきた、心から好きだったけれど、よく見ると肩のラインや身幅がちょっと気分じゃないかな、という冬物のコートから、まったく買う予定もなかったのにお店で一目惚れしてしまった、さらりと軽い着心地のスプリングコートに着替えたような感じ。
このコートを着て街へ出て行けば、以前の冬のコートの印象をわたしに持っていた人は、「なんか雰囲気が変わったな」と思うかもしれない。
でも、これまでのわたしを知らない人は、何も思わず、今の姿をわたしの第一印象として刻むのだろう。
つまり、その程度のものなんだ。
フリーランスの肩書きというものに、わたしは妙に身構えて、ドラマティックに捉えすぎていたのかもしれない。
もちろんそれは第一印象を決めるものではあり、羽織るコートをどれにするか、という程度には大切だ。
でも、たかだかコートである。
これからしばらく、わたしはこの軽やかなコートを羽織り、人と会い、自分を知ってもらうことを繰り返していく。
でもこの先、コートがなんとなく時代や自分とずれている感覚が芽生えたら、また新しいコートに買い替えるだろう。
そんなふうに気楽に思えていることも、10年ぶりに肩書きを新しくしたことの収穫の一つかもしれない。
とにかく今は、何につけても「軽く、軽く」と、遠くから声が聞こえてくる。その声の主は自分で、わたしはそれに導かれるように、新しい一歩を踏み出すのだ。
*新しい気分のまま、Linktreeも作成しました。
もっと早く作ればよかったなーと思うくらい、便利で気に入っています。