RYTを取得したのにヨガレッスンをまだ開催していない理由
このマガジンをスタートして4か月が経ち、今回は初めて、リクエストに答える形で書いてみます。
下記の記事の後半(有料部分)で、「RYTを取得しながらも、ヨガレッスンを開催するインストラクターの道を進むより、哲学をもっと学んで自分の思考に落とし込みたい、という方向性を見出した」と書いたところ、コメントで「今の自分の葛藤にも似たところがあるため、もっとくわしくその経緯を知りたい」という意見をいただいたからです。
マガジンの当初からのコンセプトである「現在進行形で学んでいるヨガ哲学の教えを読みやすいエッセイとしてアウトプットする」はこの先も継続しつつ、古い経典や教えの要素が前面に出過ぎるのではなく、わたしらしい文章を軽やかに楽しく読んでもらえるような、それでいてヨガの教えが押しつけがましくなく余韻として残るような記事を書いていけたら、というのが、今持っているヴィジョンです。
なので、こんなテーマの記事をこのマガジンで読んでみたい、というリクエストがあれば、ぜひお寄せください。
開催するならどんなレッスンか、まず考えた
1本目のエッセイの冒頭に書いたように、RYT200を取得したのは、「奈緒さんからヨガを習ってみたい」という声が複数寄せられたからだった。
「人に教える立場になるなら、資格を持っていないと」と考えたからで、その時点では「この資格を取ったらヨガレッスンを開催するインストラクターに転身しよう」と思っていたわけではない。
しかし仕事をしながら200時間という受講時間と、数十万円という受講費を費やすからには、また、卒業生の多くがヨガレッスンを開催している様子を目の当たりにするうちに、焦る気持ちも自然に湧いてくる。
おまけに受講の後半は、自分の体と言葉を使ってポーズの説明をする「ティーチング」の時間もたっぷりとあり、RYTという講座を受けている以上、卒業後はレッスンを開催するインストラクターの道に進むのは当然だと思えてきた。
そんなわけで受講を終えてしばらくは、「ヨガレッスンを開催する」を前提に、自宅でのパーソナルレッスンにするか、どこかスタジオを借りるか、誰かと組んでやるか、オンラインレッスンにするか……実はぐるぐるぐるぐる、考えていたのである。
実現のハードルが低く、初期投資もさほどかからないのは、ヨガ動画の販売かなと思いつき、Voicyのプレミアム放送で具体的な構想を語ったこともあった。
ならば有言実行と、さっそく販売されているインストラクターさんやヨガスタジオの動画を、リサーチ兼ねて購入してみたりもした。
noteに動画を貼り付けて有料記事として販売するのが手軽でいいかも、とアイデアが浮かんだものの、販売用の動画となるとyoutubeではなくvimeoにしなければいけないとわかり(忠告してくださった親切なフォロワーさんに感謝です)、すると、vimeoの年会費、有料に値するクオリティの動画を撮るための機材といった設備投資まで考えると、必ずしもハードルが低いとはいえないか……と、また振り出しに。
自宅でパーソナルレッスンをしようにも、リビングにヨガマットを2枚は敷けない。場所を借りるにもまた費用がかかる。
そもそも、「わが家ではない場所」でわたしからヨガを習いたいと思ってくれる人が、はたしてどれだけいるのだろう?
わたしのヨガに興味がある人は、わたしの家も好きな人が多いのではないだろうか。だったら、そのイメージを壊さない場所って? 古民家のレンタルスペース?またはお寺とか? いずれにしても場所代はかかる。
資格を取った以上は「稼ぐ」と向き合わないと
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