
「にんげんっていいな」と感じる書籍
さとゆみ(佐藤友美)さんの「今日もコレカラ」が届きました。
この本には、Web上で毎朝7時に更新され、24時間で消えるエッセイが1年分収録されています。
毎朝読むのが習慣になっていたエッセイが、書籍になったというから、買いますよ!もちろん。
本当にていねいであたたかすぎる贈り物。
著者さんからメッセージつきだなんて、はじめてです!
まず驚いたのは、レターパックの宛名書き。
さとゆみさんの自筆ではないですか!!
開封してみると、アーティストのDVDかと思いましたね。
背表紙の反対側には、お花と人物のデザインも施されています。
これは本ですか?

さとゆみさんのお言葉をお借りして、「大切に育てられた」が伝わってきます。
素手で触ってもいいのかしら?
高級ブランドの店員さんが使用するような、白い綿手袋をつけたい気分。
申し込み時にお悩みを相談すると、さとゆみさんがおすすめの記事を紹介してくれるという贅沢なプレゼントなのです。
自筆のメッセージが添えられた栞は、おすすめのページに挟んでありました!
何人もの方に発送されているのだから、ものすごい作業量ですね。
紙質にもこだわって制作された様子は、さとゆみさんの記事で拝見していました。
なるほど、ページに触れるたびになめらか。
ずっと触っていたい、めちゃくちゃ優しい!
汚したくないから手袋を使いたいけれど、紙の触感が味わえないし。
手洗いして読もうかしら。
べたべたのハンドクリームを使った後には、絶対に触らないでおこう。
本棚に並べるより、フィギアケースにでも入れて飾りたいくらい。
とりあえず、梱包されていた袋に戻してみる。
保管方法は要検討。ほどよい大きさのアクリルケースないかなあ……
Web記事で読んでいたエッセイも、今日の私が読むと、また違った解釈ができるからおもしろい。
ページをめくるたびに豊かになっていく感覚。
やっぱり紙の本は大好きです。
本当にありがとうございました!
*******
さとゆみさんのエッセイを読むと、「生き方」を問われるような、自分はどうありたいのかを深く考えさせられます。
「人間のあたたかさ」を再認識することもしばしばで、朝から号泣したことも。
文章を読んで、行動が変わったこともあります。
3月12日「ほとんどの人は、やらない」を読んでからは、すぐに写経を始め、1年近く継続できています。
これは、とあるライターさんが写経を始め、たった1ヵ月で文章が激変したというお話。
「書く」ことに対する想いや、「あきらめない姿勢」が、じわりと私の中に浸透していく感じ。
そこから、なんだかむくむくとエネルギーが湧いてきたのも不思議な感覚でした。
さとゆみさんの文章は、「押し付けられた感がない」から好きなのかもしれません。
読んだ人、それぞれが「自分のものとして消化したらいい」と思わせてくれるのです。
*******
なんだか最近、生きづらさを抱えている人が多いですよね。
何が本当なのかわからない時代ですし。
毎日のように凶悪事件をニュースで目にします。
「ええ~?どういうこと?人間の仕業?」と思えるような非人情なできごとも。
若者が犯罪に加担した事件には、何とか防ぐ手段はなかったのかと、親の目線で考えさせられます。
何でもAIができるようになり、便利さの恩恵を受ける一方で、人間って変わってきていないのかなあ。
ボタン一押し、触らずとも声をかけるだけで電気がついて、音楽が聴ける。
こういう時代で育っていく子供たちの将来を心配してしまうのは、私も年をとったのでしょうか。
かくいう私は、ボタンひとつでご飯が炊けて、洗濯ができる時代に育っているわけですけど。
「誰が言うてるねん?」と関西弁の先人からお叱りを受けそうです。
すこし脱線しました。
こういう時代だからこそ、読みたいと思えるのです。
「にんげんっていいな」と感じられ、忘れてはいけないことを気づかせてくれるあたたかい書籍です。
ちびちびお酒を飲むように、毎日少しずつ読みながら味わっています。
ウイスキーをロックで飲むような……。
(ワイン派でウイスキーは飲めません。あくまでもイメージです)。
大切にします。
何度も読み返したい、汚したくないと葛藤しながら。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
では、また。