マガジンのカバー画像

観たり、聴いたり、のまとめ

8
深く心にのこった音楽、映画、などを徒然に。
運営しているクリエイター

#演奏

異次元と共鳴する10月、奇才・鬼才音楽に浸る (その2)

この前ポストのつづき。 10月、秋。欧米ではいにしえの万霊節にちなんだハロウィン、インドでは光が闇に打ち勝つ収穫祭、ディワリが祝われる。そして今年は10月と11月にふたつの月が天上にあるらしいという異様さ。そんな奇妙な月には、鬼才たちが紡ぎ出した音楽をちょっと。下、10人の鬼才・奇才を集めてみた。 [ポーランド] その6、ハニア・ラニ。ポーランドのショパン音楽学院で学び、モダン音楽を選んだ鬼才ピアニスト、作曲家。このビデオでは、シェシェン戦火を逃れた移民家族のようすが子供

弾き手、ではなく聴き手

前回のポストの続き、だったりする。本当に「心に響く音楽」とはどういう演奏だろう、と思いをめぐらしてみた。自分が演奏することはまず考えない。孤島に一生残される羽目になり、一つだけ持参できれば、どの音楽を選ぶだろうか、という質問。 やはり、私にとっては、バッハ (J.S. Bach) だろう。 上のリンクは、音楽史上最高レベルの傑作だと讃えられている「マタイ受難曲」のアリア、「神よ憐れみたまえ」だ。数あるビデオから選ばせていただいた。このバージョンは、「映像の詩人」と呼ばれ、

ほんとうに心に響くピアノ演奏とは

続行中の心理セラピーがついに、「ピアノ・ネタ」に行き着いた。 ピアノ、か・・・。70年、80年代に子供時代を過ごした日本の方々には分かってもらえると思う・・・。あの時代には、5歳、4歳くらいからピアノを習う羽目になった人たちも多かった。我が家では、私が習い始めたのは5歳半くらい、だった。 なぜ、「我が家」という単位なのかというと、私の意思で始めたわけではなかったから。すべて、当時の「親の期待」によるものだった。当時のトレンドでも、「ちいさな女の子だったら、ピアノだね!」と