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観たり、聴いたり、のまとめ

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深く心にのこった音楽、映画、などを徒然に。
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#トラウマ

哀愁の英系ポップ懐メロ(80〜90年代)

以前のポストの続きで、「ほんとうに心に響く音楽」。今回は、80年代・90年代の英系・ポップ懐メロ編。 音楽は、とてもタイム・カプセルのよう。昔よく聴いていた音楽をちょっと聴くだけで、その頃の記憶が蘇る。 90年代に、家族とともに、ポスト・サッチャー時代の英国に移住したとき、あの国は、なんとなくすすけていた。当時の首相は、ジョン・メージャー氏。このインディー系・ポップグループ Bronski Beat クリップにでてくる街並みと雰囲気、電車、すべてがその当時のすすけた様子を

英BBC発信:「とある日本人夫婦」とお互いの「境界線」、について

50代になってからとても忘れっぽくなった。心理セラピーを続けていても、セラピストと話した内容や、「これだ」と感嘆したことさえ忘れてしまうことがある。お恥ずかしい限り。また、何かに記しておいても、紙切れをなくしてしまうか、どこに置いたかわからなくなる。その上、私のブラウザーのブックマークさえカオスの世界だったりする。というわけで、自分にとって大事なことは記事に書いておくことに。 今回は、心理セラピーにまつわるネタで、最近見て考えさせられたリンクを貼っておくことにした。 まず

トラウマ:「規律と勤勉」重視、プロイセン式教育の原点をドイツ映画で観る

トラウマについて、書いておきたいことがいくつかある。 まずは、下のクリップを観ていただきたい。ドイツ語だが、口調と重苦しい雰囲気だけでもほとんど伝わる。とりあえずは、このポストの下に意訳を書いておく。それより、子供達の表情に注目していただきたい。 これは、厳格なプロイセン時代を舞台にしたドイツ映画「白いリボン」(2009年)のシーンだ。この映画は、第一次世界大戦勃発とともに終結し、後味がとても悪い。奇才ミヒャエル・ハネケ監督の反ファシズム・メッセージがひしひしと伝わってく