ミラノ フオーリ・サローネ2019 レポート(8):Fendi &Fendi CASA
サローネ期間中、Fendiのショールームにて展示スペースが開放されている。
テーマは、"Back Home”。
Fendiは、建築家でありインテリアデザイナーでもあるクリスティーナ・チェレスティーノ(Cristina Celestino)とタッグを組んだ。
"Back Home"のコレクションは、テラス、玄関、待合室、ドレスルーム、リビングといった5つの部屋から構成されている。
これは、1970年代のローマの人々の邸宅をイメージしたものである。
クリスティーナは、フェンディのアイコンとも言えるストライプ「ペカン」(Pequin)を今回の展示に大胆に使用した。
大理石の素材からスタイリッシュな金属の素材に至るまで。
ペカンの誕生は、ちょうどFendi CASAが生まれた年でもある1987年にさかのぼる。
太めのストライプが特徴的なペカンは、もともとはコーティング用の素材に用いられていたものであったが、粉の30年間の間に、ベルベット、綿、なめし皮と様々な素材に使われるようになっていった。
特にソファーやアームチェアには、マニッシュで幾何学的なペカン柄が使用されている。
その一方で、コーヒーテーブルやカーペットには、1983年のカール・ラガーフェルド(Karl Lagerfeld) のアーカイブにあるようなフェミニンなローズモチーフが使用されている。
直線(ペカン)と丸(ローズ)のシンプルなフォルムと落ち着いた色合いの組み合わせが、心地よい空間であった。
Fendi & Fendi Casa
住所:Via Solari 35
会期:4月9-13日