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個別塾は憩いの場になるか?生徒さんのボヤキを聞くのも大事な時間

受験生の皆さんが一番気合を入れてがんばっているこの季節。

塾が憩いの場になってる場合ではない、と思いながらこの記事を書いています。


個別塾を選ぶ理由

私の塾では小学生の割合も多いのですが、まず保護者の方と面談をするときに教室長が聞いているのは「個別塾を選ぶ理由」です。

近隣に集団塾も個別塾もある土地柄なので、うちへ問い合わせる前にすでにほかの塾を見学・体験している方が多い。

その中で個別塾を選ぶ方には必ず理由があります。


多く聞くのは「部活や習い事が忙しくて集団塾の時間割に合わない」というもの。

また一部の集団塾では休んだ時の振り替えができない場合があったり、できても習い事や部活が毎日入っているため振替できる時間がないという場合もあるようです。


やりたいことがたくさん

授業の振替をした小学2年生の女の子は最近「毎日習い事がある」と教えてくれます。

時には誇らしげに「こんなにたくさん習ってる!」と胸を張って。

でも時には「いっぱいあって友だちと遊べない」とつぶやくことも。


市内では、小学生も4年生になると部活が始まるため帰宅の時間が遅くなりはじめます。

習い事を調整しながら部活もやりたいと、みんながんばって参加しているようです。


私の塾から一番近い中学校では市内でも強豪と呼ばれる部活があるため、年明けの今の時期はその部活に入る予定の小学生の保護者の方から問い合わせが増えてきます。

強豪部に入っている現役の中学生も多いため、「先輩が入っている塾」ということでお問い合わせをいただくこともあります。


やはり多いのは「◯曜日しか通えない」「他の曜日は埋まってる」という声。

小学生も中学生もみんなやりたいことで忙しい。

その上学業もがんばろうとするから、さらに忙しくなってしまう。


事情を知るにつれ、「帰ったらゆっくり休んでね」と教室を送り出すことが増えました。


斜めの関係でありたい

子どもには「斜めの関係が大切」と聞いたことがあります。

縦は親
横は友だち
斜めはそれ以外の人

私はすでにアラフィフなので当てはまらないかも、と思いつつ、生徒さんにとってのそうでありたいと願います。


「忙しくてやりたいことのはずなのにつらいときがある」

「前はやりたかったけど、やってみたら違ったかも」

「部活や習い事もやりたいけど、もっと遊びたい」


生徒さんたちのボヤキは毎日ではないけれど、時々ポロッとこぼれるもの。

そのポロッとを受け止めて、ただ聞いて、「そうなんだね」と言ってあげたい。


縦や横の関係では近すぎてこぼせないボヤキを受け止めることは、隣に座って授業をする個別塾ならではの関係性ではないかと思うのです。


もちろん大学生のお姉さんお兄さん先生なら年齢が近く、聞くだけではなく的確にアドバイスできるから、安心してボヤいていいんだよ!


個別塾が憩いの場でもいいじゃないか

今日は個別塾講師としての目線で、いま一番感じていることを書きました。

とりとめのない書き方になりましたが、結局言いたいことは…


生徒さんはやりたいことをがんばってる。
保護者さんも支えるためにがんばってる。


ということ。

時々こぼれるボヤキくらいいいじゃない。

好きなだけボヤいて、教室に置いていきなさい。

明日もみんなが元気にやりたいことに向き合えますように!

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