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塾講師のイメージと本当のところ
日が落ちるのが早くなりましたね。夕焼けがきれいな季節です。
今日もご覧いただきありがとうございます。
今回は塾講師のイメージと本当のところを書こうと思います。
塾講師のイメージ
私が最初に塾講師になろうと思ったのは父の入居する施設が決まった時期でした。
それまでは介護していた母を手伝うため自宅でできる仕事を選び、毎週数回は実家に通っていました。
施設に入った父ですが、まだ病院に行く必要もあったためサポートができるようにと昼間動ける仕事を探し塾講師に決めました。
その前から英語を勉強していたため何か英語関連の仕事を探してはいましたが、流暢に話すまでは上達していなかった(今でも(-_-;))ため、文法などを教えられる塾講師にしたのです。
当時のイメージでは「時給が高い」「厳しくないといけない」「全教科完璧」など勝手なイメージがありました。
特に英語を自分で勉強するのと人に教えるのでは大きな壁を感じていたので、自分にできるかどうかかなり悩みましたね。
それでも”えいやっ”と飛び込んで、実際に仕事をしてみるとイメージと違う部分をたくさん感じたのでご紹介します。
私自身、塾をあちこち渡り歩いているわけではないので、あるあるではないこともあるかもしれませんが、気楽にご覧下さい。
1.時給は少し高い程度
塾講師と言えば時給が高いイメージ!
短い時間で働くにはちょうどいいと思い、実際に募集を見ると「1コマ1600円~2000円」と格段に高く感じました。(個別指導塾の場合です)
でもよく見ると「1コマ」当たりの金額。
1コマは80~90分の塾が多いので、時給に換算すると1200円~1500円くらい。
確かに高めではあるのですが、そこまでとは言えないかも。
また1コマのうち、60分は講師が授業をして、残りの時間は生徒さんが自習をするという時間割の塾もあります。
すると講師の時給は60分は講師給、残りの20~30分は事務給となり900~1000円くらい。
最近は最低賃金が上がっているので、都内のレストランで働いている息子のバイト代と変わらないかも…?
2.急に授業がなくなる
講師の仕事は生徒さんがいなくては成り立ちません。
当然生徒さんの事情に左右されることが多くなります。
特に冬はインフルや風邪がはやるので、当日に欠席連絡が入ることもあり、当然その日は1コマ減ります。
授業がいくつか入っていて間の1コマがなくなる場合は事務給が出ますが、最初か最後の1コマだとすると、当然仕事はなし。
近隣の学校の修学旅行や体育祭、文化祭の時期も休みになりがちです。
特に文化祭は準備期間が長いので、実行委員に入っている生徒さんはがっつり休む場合もありますね。
3.体験授業が急に入る
急なお休みとは逆に、体験授業が急に入ることがあります。
こちらは休みになるよりは嬉しい。
特に夏休み前や冬休み前には多くなるので、通常授業以外でもシフトに入れるようにしておくと多く働けます。
4.お給料の計算がずれる
2、3のように急に授業が増えたり減ったりするので、お給料が計算通りにいかないことも。
毎月このくらいほしいな~と思いレギュラー授業の数を計算するのですが、お休みや体験が集中する月があるのです、不思議なもので。
こうしてお給料の計算が予想外にずれるというわけ。
5.まとまった休憩時間はない
塾ではまとまった休憩時間はなく、細切れの休憩になります。
私の勤めている塾では90分ごとにチャイムが鳴り10分休憩をはさんで次の授業のチャイムが鳴ります。
この10分休憩がすべてなのですが、生徒さんが帰るのを見送って、次の生徒さんの準備をしたり早めに来た生徒さんの宿題を確認している間に終わってしまうため自分の休憩にはなりませんね。
普段は1日2~3コマしか入らないので休憩も必要ないのですが、夏休みなどの短期講習の時期だけはつらい時もあります。
2時頃から夜8時過ぎまで連続で授業があったりすると、さすがに30分くらいのまとまった休憩が欲しくなりますし、頭がフリーズすることもありますね~(^_^;)
6.茶髪の先生もいる
塾と言えば紺スーツに黒髪!のイメージとは違い、茶髪金髪の先生もいます。
全部の塾ではないと思いますが、フランチャイズの塾では教室長がオーナーなので、オーナー次第で金髪もOK。
中には1年間でブルー→金→茶と変化していった先生もいました。
堅いイメージの塾ですが、ピアスOKの塾もあるので、面接で確認必須ですね。
7.講師同士の会話が少ない
これは塾によって様々かと思いますが、なかなか講師同士で話をする時間がありません。
私がアラフィフだからではありませんよ。今の大学生の先生たちは優しいのでおばちゃん講師の相手もしてくれます(^^;)
ただ物理的に机の間に仕切りがあり顔が見えにくいため雑談がしにくい状況にあります。
また授業の合間の休憩が短いため会話するにも必要な確認をしたらおしまい、という感じ。
会話が苦手、仕事したいタイプの方には向いているかも。
8.女性の先生を希望
「女性の先生がいい」という生徒さんの希望が意外と多いです。
年の近い男性の講師に教えてもらうと緊張してしまう、元々男性が苦手という生徒さんも。
こうした希望は申し込みの面接の時にどんどん言ってもらえれば、できる範囲で調整しています。
また小学生の生徒さんでは「社会人の先生がいい」というご希望も。
学校の先生と近い年齢の講師を希望する保護者の方が多いようで、おかげでおばちゃん講師でも成り立っています。
9.得意な科目だけ教える
ごめんなさい、全教科完璧は無理です!
塾講師を始める前は英国数はできないとダメかと思いましたし、面接時のテストでは高校受験レベルの数学もありました。
でも無理…
得意科目が文系でも最低限小学生の算数だけは頑張ることにして、理系の先生方におんぶに抱っこです。
意外なことはありましたか?
今回は私が勝手に持っていた塾講師のイメージと、勤めてみてわかった実際のところをまとめてみました。
皆さんのイメージ通りでしたか?意外なこともあったでしょうか。
これから塾講師を希望する方や、塾を探している方に楽しく読んでいただけると嬉しいです。
それではまた。