直|Sunao

自分の海に潜るほど、穏やかにエキサイトできることはない。

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最近の記事

ちゃんとしてない方が好き

何かのとき、彼女に 「もっとちゃんとするね」 と言ったら、 「ちゃんとしてない方が好きなんだけどな…笑」 と言われた。 その時は思わぬ返しにびっくりしてしまったけれど、1日経って思い出していると、じわじわとあったかい気持ちになった。 よく、 「ちゃんとしなきゃ」 と思う。 というか、そうしてしまう。 ちゃんとしなければ、居場所をなくしてしまう そんな風に思うクセがある。 僕は15歳になって高校に入るまで祖父母の家に預けられていて、 その間、両親と一緒に住んだこともないし

    • 愛すべき無駄な時間

      ゆず胡椒づくりの季節がきた。 青ゆずが出回るこの季節、一年ぶんのゆず胡椒をつくる。 作り方は意外と簡単で、ゆずの皮をすり下ろして、みじん切りした激辛唐辛子と塩をすり鉢で練り混ぜて瓶詰めして冷蔵庫に1ヶ月くらい寝かせるだけ。 ただ、青ゆずの皮をすりおろすのはけっこう大変だったりする。 瞑想状態で、黙々とシャリスリシャリスリし続ける。 夏だから、このプチ運動で汗かくし腕も手もそれなりに疲れる。 でも、不思議と落ちつく時間でもある。 途中、ふと嫌なことが頭の中をよぎると、

      • 落ちくぼんだ世界の入口。

        海外の童話・シンデレラに出てくるシンデレラは、cinders(灰)+Ella(人の名前)で、「灰かぶり」という意味らしい。 日本の古典・『落窪物語』に出てくる落窪姫は、落ちくぼんだ所にいる姫という意味らしい。まんまか。 『落窪物語』は、日本版シンデレラとも言われたりする。 ぼく的には、シンデレラというよりも少々ドロみづいた昼ドラのの世界だ。 あらすじをこざっぱり書くとこうだ。 ある貴族の娘、継母(ままはは)とその娘たちに陰湿ないじめを受ける。 床の落ちくぼんだ狭い部屋

        • 夏の祖母の味。

          夏に田舎とか実家とかを近く感じるのは、盆と夏休みのせいだろうな。 小学校時代から高校生時代まで、多感なころ、それも学校もない非日常的な時間をすごしたところだから。 中学卒業まで親とマトモに暮らしたことがなく、祖父母の家でくらしてた、ぼくの多感なころ。 夏になると、祖母はきまって紫蘇(しそ)ジュースをつくってくれた。 赤紫蘇からつくる、キレイな色のジュース。 彼女さんと、夏だねー、そうめん食べたいねー ゴーヤチャンプルー食べたいねー なんて話をしてるとき、ふと思い出した紫

          謝.

          感謝は、ありがとう。 謝るは、ごめんなさい。 どっちにも "言"うに"射"るで、「謝」という字。  ごめんなさい と ありがとう が言えるのがだいじだって、昔から漢字一文字で言ってるのが面白い。 *************** 実務的にも精神的にもいっぱい助けてもらった人たち。 でもいろいろあって、その人達に報いることができなかった。 ごめんなさい。 そのいろいろを受け止めて、「飲みましょう」と言ってくれた。 ありがとうございます。  ごめんなさいとありがとう。

          種からそだつ人。

          2019年5月30日 晴れ。というか夜。ふと、バジルを育てようと思った。 昨年ポット苗を買って育てて、来年は種から育ててみようと思って枯れた花の房を折ってジップロックに入れておいたのを思い出した。 枯れた花をジップロックから出して、ティッシュのうえでバラして、種を外に取り出す。 これがけっこうめんどい。 一つ一つやってるとむずむずするから、こんどは掌(てのひら)でまとめて揉(も)んで、バラバラ死体のようになった中(写真左上みたいな状態)から種をみつけて拾い出すスタイル

          種からそだつ人。

          明日もみんなに、良い日であーれ。

          38歳、なんでもないオッサンは生まれて初めて電車で席を譲られた。 「よければ座ってください」と。 『大丈夫ですよ』と返すと 「おれすぐ降りるんで」と。 『すみません、ありがとうございます』 結局あのあと、自分の方が先に降りましたね。 そんな疲れた顔してたかな...かもな...確かに重めの偏頭痛はあったけど...気を遣わせてごめんよ...。 でもこの生まれて初めて席を譲られた体験は、ほんとうに素直に、嬉しかった。 人に優しくされると何となく自分も誰かに優しくしよ

          明日もみんなに、良い日であーれ。