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【社会】作業療法士がかんがえる「SNSの誹謗中傷と反動形成について」
こんにちは
今回は
「誹謗中傷と反動形成について」
と題して
SNSにおける
誹謗中傷の考察をしてみたいと思います
きっかけは
ホリエモンこと堀江貴文氏が
「誹謗中傷する人たちは、相手に振り向いてほしくて悪口をいっている」
「ひとを褒めるのはむずかしい。悪口のほうがいいやすいから相手の気をひくためにやっている」
「相手に振り向いてほしくて」
「相手の気をひくために」
非常におもしろい解釈だとおもいました
この堀江氏の解釈を聞いて
まっさきに思い出したのが
「反動形成」です
反動形成とは
心理学の用語で
代表的な自我防衛機制のひとつです
自我防衛機制とは
自我防衛機制とは
個人を現実に統合的に適応させようとする自我は
超自我と協働して自己実現をはかろうとする
しかし
本能的・快楽追求的なエスとのあいだに
しばしばコンフリクト関係を生じ
そこから不安が発生するが
対外的・統合的な機能がそのために減弱・崩壊しないように
また不安を緩和・解消するために
さまざまな防衛的措置を講じる
そのことを自我防衛機制と呼ぶ
反動形成とは
反動形成とは
代表的な自我防衛機制のひとつ
自分の中にある情動や態度と正反対の行動をとること
たとえば
劣等感が虚勢を張る行動となったり
高く強い関心が無関心を装う行動となったりする
まとめ
わかりやす例
わたしが
学生のときにならった例は
「好きな子にちょっかいをだす」
小学生が
好きな子にいじわるをする
気をひくためにからかう
などをイメージするとわかりやすい
と学びました
自分が苦手な分野の専門家に対して
その分野を軽視するような発言をする
堀江氏の解釈によると
SNSの誹謗中傷は
まさに
「反動形成」
であるといえます
すべてが「反動形成」なのか
一方で
SNSの誹謗中傷すべてが
反動形成なのかは疑問です
意見の対立
個人の主張など
「好意」の反動でなされている
ものばかりではありません
ではなぜ
SNSの誹謗中傷が
おきてしまうのか
かんがえてみます
「不安」と「興味関心」
好意の反動ではなくても
誹謗中傷する側として
「反応してしまう」のが事実だと思います
別に気にしなければ
自分の意見と異なる主張にたいして
反応する必要はなく
スルーすればいいだけのことです
反応してしまうということは
なんらかの「興味関心」があるから
ではないでしょうか
どうしても反応せずにはいられない
「何か」がある
その「何か」が誹謗中傷という行動への
動機づけになっているのだと考えられます
その「何か」が
「不安」なんだと思います
その不安を緩和するために
自我防衛機制として反動形成が生じていると
解釈すると
すごく納得感がありました
SNSの構造
SNSの誹謗中傷の本質的な問題は
社会にひろがる「不安」
が原因ではないでしょうか
個人的な「不安」
社会的な「不安」
ひとそれぞれおかれている環境は違います
承認欲求、孤独感、劣等感
社会への不満などが
誹謗中傷を助長しています
さらに
SNSは匿名性、拡散の容易さ
炎上しやすい構造になっていて
誹謗中傷を加速させます
根本的なところで
みんなが抱える漠然とした不安
みたいなものが増幅して
その行き場のない不安感が
SNSの誹謗中傷を加熱させているのだと
感じます
「楽しい日本」
ひとの「不安」を
どう解決していくか
心の健康に関する啓発活動
誹謗中傷対策の強化
SNSリテラシー教育
が重要になってきます
石破首相がかかげる
「楽しい日本」
みんなが笑える
余裕のある社会
寛容な社会
多様性を認め合い
互いに尊重し合う社会
「楽しい日本」
をどのようにつくっていくのか
自分なりに
かんがえていきたいです
ではまた