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私の歩む道

私の歩む道は、なんだかいつも向かう先がはっきりしていない。

20代のころは、ずっと先にかすかに見える背中に向かって、ただただ無我夢中で走っていた気がする。

一生懸命頑張って走るわたしは、いつしか自分がどこに向かって走っているのかわからなくなっていた。

先は見えないけれど、その道はどこまでも舗装されていて、もしかしたら、ずっとそのまま走り続けた先には、素敵な景色が待っていたかもしれない。

30歳を目前にして、わたしは少し走るスピードを緩めてみた。

そのときはじめて、沿道にはたくさんの応援してくれる人がいて、並んで走る仲間達がいて、後ろから追いかけてくる人達がいたことに気がついた。

そして、今まで1本しかないと思って走っていたその道には、いくつもの分かれ道があって、走りたい道を選べばいいんだと、沿道から声が聞こえた。

目指す背中を追いかけて、仲間と並んで走るのは心地よかった、応援してくれる人がいるのも嬉しかった、自分を目指して追いかけてこられることは励みになった。

でも、気づいてしまった道を、無視することができなかった。

決して今までのような舗装された道ではないし、もしかしたらとんでもない道かもしれない、それでも、挑戦してみたくなった。

気がついたときには、もう新しい一歩を踏み出していた。


”誰もが 自分が望む生き方で 自分の人生を精一杯生きよう”

       catch the freedom     Bob Marley          



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