散文
毎日いつでも会いたいってもう大好きってことじゃん。特別な友達でも毎日いつでもは会わないもんなぁ。
あなたのことが大好きですといつでも伝えられるのは恋人同士の一番の特権。
暑い。秋がまた遠くなる。
幸せだよと君は何度も言うものの、きっと言えないでいることもたくさんあるなんてことは考えなくても分かるし、そのことを想像すると弱くなってしまうけれど、それでも今日も想わずにはいられない。お互いがお互いにだけしか見えない見せられない美しく柔らかなものを持ち寄っている。
愚かですか。そうかもしれません。でもそれは私に限っての話です。だって君のそれはほんとうに綺麗だから。その全てを理解したまま手放さずに抱きしめる。これは綺麗事でもなんでもなく、ただの事実。
大切なことや必要なことが自分にとってなんであるのか、答えはそのひとつだけなのか。想像できることなんてほんの少し。
責任を伴って自由だと言っていたことを思い出す。自由は不自由。無責任な責任。それでもどうしたって君が大切で君が必要なんだってことだけは、はっきり分かる。
大丈夫じゃなくても、大丈夫だと言う。
全部知ってほしいけど、同じくらい何も知らないでただ好きでいてほしいとも思う。でも何も知らないただの上辺だけなんて、それだけじゃもうとっくに二人とも済まなくなっている。ほんとうの私の中にすぐに引き摺り込んでしまう。溺れても良いという君のやさしい声がわたしの大丈夫になる。その大丈夫は、私のほんとうの大丈夫。もしほんとうに全部知って溺れてしまえるのなら、代わりに一番特別なものをその手のひらの中に握らせてあげる。
ずっとなんてない。始めてしまえば必ず終わりが来るから。だけどずっと続くことを願うことはできると教えてもらっている。そういう日々を過ごしている。
君と寄り添って生きる意味みたいなもの。そういう真実みたいなものに触れる瞬間。
自分の考えや思いを、何度でもできるだけまっすぐに伝えようとしてくれるところに救われたり尊敬したりしている。その思いを自分の身勝手さで不安や苦しさに変換しないでできるだけまっすぐに受け取りたいと思う。
引き金を引く。もう既に引いている。
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