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夢は欲。その言葉に納得。
こんにちは。なおきです。
昨日のnoteを投稿して、一番下までスクロールしてオススメに見つけた桜林直子さんの『夢はなくとも、地図を描く。』というnote。読んで凄く納得したので、少し引用させてください。
「夢」がもてる人に向いていることは、進学や就職だけではないなと感じていて、例えば雑誌で見た世界のきれいな風景やおいしそうな食べ物の写真を見て「ここに行ってみたい」と思えるかどうか。例えばテレビで見たすてきな夫婦をみて「こんな結婚したい」と思えるかどうか。つまり、ゴールの設定から自分のなかから「欲望」を生み出せるかどうか。
僕は全くこれができない。綺麗な景色を見て、「行ってみたい」、おしゃれな家具を見て「あれいいなぁ」、良さげな暮らしをしている人たちを見て「あんな感じが理想だよね」。思うだけで、行動には移さないんです。綺麗な景色の場所は検索しないし、家具を買うこともない。
ご飯を探すのも苦手という話は以前書きました。つまるところ、自分発信の欲を実現に向けて絵を描くのが苦手なんだなと思います。面倒くさがりだし。遊びに行くのも発案・計画・準備ができなくて、1人だといっつもなにもしないことになってる。自分でそれがちょっと嫌でした。
でもでも、よく考えてみたら何も悪くないんですよね。広告で埋め尽くされたキラキラインスタを見続けていると、自分も休日はキラキラしたことをしないと!と思ってしまうけど、別に1日中布団の中でアラームを何度も設定し直していてもいいわけです。
Facebookやインスタで人のツイートを見ていると、人生の「映え」を気にしてしまうから、SNSを辞めると幸せ度が上がるという研究結果は聞いたことがありました。まさかまた自分がそんな状態になっているとは。
旅で言えば、「世界一周」とか「夫婦世界旅」とかのワードで出てくるキラキラアカウントがたくさんあるんですよね。僕たちこんなところに行きました!みたいな自慢。知らぬうちにそういうのが旅の「正解」だと思い込んでたのかな。
目の前にして手にしてはじめて「これがほしい」と思う。「やりたいこと」ではなく「あとはやるだけのこと」が見つかる。
「これが欲しい」と切に願ったことはあまりないのだけれど、「これは嫌だな」「なんか好きだ」と感じていたことはいくつかある。
船に乗っていた時に嫌だったのは、四季が感じられないこと。乗船中は万年夏。同じ季節に帰ることも多く、4年間くらい冬がなかった。それが嫌だったのは記憶に残っている。ってことは、「四季が感じられる生活がしたい」ってことになるかな。ご飯が肉食中心に偏っていたのも嫌だった。「新鮮な野菜や魚中心の生活がしたい」ってことになる。
景色を見るのは好き。地平線が見えるような景色が好き。船に乗っていて、新しい港に入港する時のわくわく感はたまらなく好きだった。海と空の景色は言葉を失う。温泉大好き。美味しいご飯も好き。甘いものも好き。最近猫の尊さが止まらない。
好きも嫌いも、全部やってみた上で感じたことだ。これは、とても大事なことな気がする。どれもそれ自体を「やりたいこと」だと思っていたことはない。さゆりさんに誘われたり、仕事で経験したりしたことだ。
やりたいことが、やってみてからしか見つからない。そんな発送の仕方をしたことがなかった。やりたいことは、自分で考えればわかると思っていた。でも、もしかしたら、少なくとも僕にとっては、違うのかもしれない。目で見て、手で触れて、耳で聞いて、匂いを嗅いで、食べて味見をして、直感に頼って、初めて「これかも」と言える。そこから、やってみて、「ああ、これだ」という実感を得るのかもしれない。きっとその時、旅をやめようと思うんだろうね。
旅をやめる時が楽しみになってきた。
なおき
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