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つまるところ、大人の愛着障害とは

こんばんは。謳歌です。

今日は大人の愛着障害とはつまるところなんなのか、当事者としての答えを書いてみようと思います。

少し暗めな記事になるので、おいしそうなピザの写真でお茶を濁しています!笑


わたしは回避型の愛着障害を持っています。

人間関係で傷つくのがこわく、

人との関係性が長続きしなかったり、友好な関係なのに自ら関係を絶ってしまったり、人をどうしても頼れなかったり、自分の気持ちを正直に表現できなかったりと、

これまで様々な経験をしてきました。

そんな経験を、「わたしには大人の愛着障害があるから」という説明で自分を納得させてきたのですが、

大人の愛着障害ってそもそも、どういった感情や認知の状態で生じているのでしょうか。

根本的に大人の愛着障害ってどういう状態なのか、当事者目線で考えてみました。


*  *  *  *  *

<つまるところ、大人の愛着障害とは?>


まず初めにわたしの答えを言ってしまいます。

大人の愛着障害とは、

「1人でいるのも怖いし、他人といるのも怖い」

という心理状態で、

『人に近づけない or 人に近づいては傷ついて離れてしまう』

という状態だと考えます。

そもそも愛着障害とは、幼少期に養育者と愛着関係を築かれなかったことが原因で生じるものです。

幼少期に安定した愛着関係が築かれなかったわたしたちは、「ここにいていいんだ」「人間は信頼できる存在だ」という安心感、

つまり『基本的信頼感』が欠如しており、いつも居場所が無く、不安感を抱きやすい状態にあります。

人間の不安や恐怖は、孤立・孤独から来るものです。

周りに人がいたとしても、孤立感・孤独感が残っている。

それが青年期、成人期になっても解消しきれないことで、「大人の愛着障害」と呼ばれる状態に至るのだと思います。


「居場所が無く不安感が強い」という愛着障害特有の心理状態でいると、

当然「誰かとつながりたい」と考えるようになり、時に勇気を出して人に近づきますが、

例えうまく行ったとしても、基本的信頼感の欠如から、

関係性が深まるほど裏切られる、傷つく怖さを感じるようになり、

関係性から離脱してしまう、ということが生じます。

また、相手が自分を信頼しているのか、見限られないかを知るために試し行動をとってしまうこともあり、

関係性が破綻してしまう事態も時に生じます。

当然、長く関係性が維持されるケースもあります。

しかし、こういったパターンに至るケースが少なくない、というのが愛着障害を持つ私たちの特徴と言えます。

人間関係でうまくいかず傷つく経験が重なると。

「やはり1人でいる方が安心だ」と思い一人になろうとしますが、

そうはいっても「居場所が無く不安感が強い」為、

やはりいつかは、誰かとつながろうと手を伸ばします。

そして先ほどと同様に基本的信頼感の欠如から人を信頼できず、自分から離れていってしまう。

つまり人と長期的かつ深い人間関係を構築するのが難しい。

これが、わたしの考える「大人の愛着障害」の状態です。



*  *  *  *  *


「1人でいるのもこわく、他人といるのもこわい。」

この心理状態で、他者と継続的かつ深い関係性を構築するのが困難になる。

つまるところ、これが大人の愛着障害の正体だと思います。

これを乗り切りたいのであれば、以下2つのいずれかの選択肢が考えられるとわたしは思っています。

<ハード目な選択肢>(短期決戦型)
・「人間関係は傷つくのが前提だ」と割り切って先手を打つ。(相手から愛されようとするのではなく、自分から心を開きに行く。)

<ソフト目な選択肢>(長期決戦型)
・流動的な人間関係の中で、自分を受け止めてくれると見込んだ相手を見つけたら、自分の個性を(愛着障害)を伝えてその上で関係性を持続させる。

↑↑これはあくまで、わたしが自分自身に提示した選択肢です。

わたしは欲張りなので、前者も後者もどちらも選ぶことにしました。
(選択肢の意味がありませんね。笑)


いずれにしても、人生は長いです。

諦めないこと、粘り続けることが最も重要だとわたしは思います。

もしあなたが、周りに誰もいないと感じているのならば、

それはあなたが先手を打つ時かもしれません。

「寂しいときは自分から行動しなきゃ。」

映画「グリーンブック」の中で言われているセリフです。
(大好きなので見てほしいです)

傷だらけになったとしても、いつか現れる人とつながるチャンスに、あなたが動き出せますように。

わたし自身も、傷つきながらも諦めないことを決意して生きていきます。

傷つかずに誰とも心の底からつながれない人生か、

傷だらけでも誰かとつながることを選ぶ人生か。

とても難しい問いですね。

わたし自身怖気づいています。

でも、

あなたの人生は確かに辛いかもしれないけれど、

それでも前に進む、という姿は、とても美しいと思います。

わたしもがんばります。共にがんばりましょう。

ではでは~

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