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バスに揺られて元気を取り戻した話(41/100日)

ここ数日、とんでもなく無気力状態に陥っていて、ほとほと困っていた。手元にある仕事を、なんとかこなすだけで精一杯。ほかにはなにも考えられない、考えたくない。許されるならニートになりたい。あ、専業主婦でもいいです。そんな感じ。

なにが原因だったのかは、わからない。遅れたきた五月病かもしれないし、違うかもしれない。今も全快したとはいえないかもしれないが、多少マシになったので、こうしてnoteなんぞを書いている。

昨日、いや今朝まではずっとこんな調子だった。調子が戻ってきたと感じたのは、取材先に向かうバスの中で。バスに乗るまでは、重苦しい気持ちでいっぱいだったはずなのに。

今日の目的地はちょっと遠く、バスに揺られて1時間ほどの場所だった。仙台駅からどんどん、のんびりした方面へ移動していく。車窓から望む景色が、どんどん変わっていく。

わたしはこの、移動時間がけっこう好きだ。外の景色が見られる方がいいので、進行方向に向かって座り、すぐそばに窓があるのがいい。だからバスは、(純粋に移動手段として考えるのでなければ)とても好き。しょっちゅう遅れが生じるので、仕事ではあまり利用したくないのだけれど。

小一時間ほどただただ、バスに揺られながら景色をぼーっと眺めていたのが、よかったんじゃないかと思う。よく、移動時間が一番仕事がはかどるという話を聞くにつけて、「ぼーっとしてしまうわたしの、なんと生産性のないことよ」と嘆いたものだ。ものだが、まあ仕方ない。この、何もしないでぼーっと景色を眺める時間が、きっとわたしには必要なのだろう。

バスに乗って、楽しく取材して、またバスに乗って帰ってきたら、不思議と元気が戻ってきていた。これがきっと、自分の機嫌をとるための方法のひとつなのだなと、他人事みたいに思った。

バスか。今度ひとりでどこかへ行くときは、昼間のバスを使ってみてもいいかもしれないな。

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