資本主義を分析するところまでは良かった。肝心の資本主義を打倒する解決策はよくなかったという評価をされているのか?
であれば、資本主義を分析している部分は今でも通用する内容だと思われる。
新自由主義、良い面もあれば当然負の面もある。資本主義に内在する問題から身を守るために、資本論を理解する意義はある。
資本主義化の富は、巨大なる商品集積として現れる。商品にはサービスも含まれる。商品を分析することで、資本主義の富について考えられる。
使用価値とは、使って役に立つこと。使用価値があるから、交換するための価値がつく。使用価値のない商品には価格(価値)がつかない。反対に価値が付けば、使用価値があると考えてよいのだろうか?
労働価値説の説明。商品をつくる際には、必ず労働力が使われる。商品の価値(価格)には、材料費と労働費が含まれるということを広く捉えているのか?
交換が成立しないと、価値はわからない。商品には2つの価値があると説明している。資本論は交換によって生まれた価値の話をしており、その価値が集積して資本家と労働者の階層に分かれると分析しているのか?
この考えが行き過ぎると企業の不祥事となって現れる。売れさえすればいいと考えることは、資本主義の構造上、発生してしまう考え方。商品の価値に振り回されている状況を「物象化」というとのこと。
他者との交換によって商品の価値が決まる。だから資本主義は膨らんでいくのかもしれない。家族内で使えるような「肩叩き券」は、資本主義的な意味での価値はない。だけどその家族内(共同体)では、価値がある。
共同体内ではお互いに信用しあうことが前提となっているため、金銭のやり取りが発生しないのか。反対に他者の多い社会では、担保なく信用し合うことができないため、金銭のやり取りを挟んで商品を交換しなければならないのか?
労働者の条件定義。現代では知識をもって、仕事を取ってくる人は小商品生産者になるのか?ちょっと定義が分かりづらいが、サラリーマンは労働者に入ることになる。
二重の自由が労働者の条件。生産手段を持っていないということは、商品をお金に変える手段を持っていないということ。つまりビジネスモデルを持っていないということなのか?
給料の決まり方。会社が儲かっていても労働者の給料はあがらない。
商品の命がけの飛躍という言い回しの解説。ビジネスモデルを持つ難しさを表しているのか?
貨幣のフェチシズムの解説。これは商品の命がけの飛躍の考え方とつながっている。より行き過ぎた考え方なのか。
重要な箇所。「G(貨幣)-W(商品)-G'(貨幣+儲け)」ということか?貨幣が増殖していく、常に投資していくことを前提と考えているのか?資本家と労働者の定義の違いからこのような運動が行われると考えた?
資本主義の定義。いままで説明できなかったが、なんとなく理解していたこと。現代社会のルールの根源となっている。
ここでの価値は、商品の価値ということ。つまり資本家にとっての儲けが増えていくと考えるべき。たとえ残業代や休日出勤代を払ったとしても、企業の儲けは増える。資本家は労働者を長く働かせたいと思うようになっている。
やりがいの搾取につながる理由の解説。これは本当にやばい。自分もおちいっていた。
仕事が効率化しても、仕事量は減らない。これは賃金の決め方も関係しているのか?
エッセンシャルワークの給与が低い理由。資本家に近いほど給料は高くなりやすいということか?
資本に取り込まれるということは、価値を増殖させる運動に取り込まれること。これって今の会社でも同じことが起きているのか?
労働者にしはらうお金は儲けから計算されるわけではないから。資本家はビジネスモデル自体に左右される。労働者はそのビジネスモデルが稼げないとわかったら、転職できる。資本家はビジネスモデルを捨てることができても簡単に乗り換えることはできない。