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111の夢に揺さぶられる

髪を切ろうか伸ばそうか少し迷っている。
ゴムでサイドの髪をムリに結んでみたらわりとカタチになっていた(気がする)ので伸ばすのも悪くないよなと手鏡片手に自分の横顔を覗き込んでいた。

ふと両耳に空いたピアスホールに目が向かう。久しぶりにピアスをしてみようかという気になった。

整体をするようになってからアクセサリーとはほぼ無縁の生活を送っている。結婚指輪くらいなら身につけてもいいと思うがそれすらもtoo much な感じもする。好んで着る服もデザインよりは着心地と動きやすさが重視になった。

若い頃は足りないものをプラスする足し算な生き方に憧れを持ったものだけれど、30代40代と歳を重ねていくにつれて引き算な生き方に心地よさを見出すようになった。見た目をシンプルにするほど気持ちも軽やかになっていくのが心地よい。

なのに、ここにきてピアスをつけてみようかなと思えている自分がいる。ピアスの穴は甘皮を貫通することなくするりと入った。もう塞がってしまっていても文句は言えないくらいの期間が経っているはずなのだけど。うん、悪くない。

身につけてみたのはハンドメイド作家でもある友人の見立てで作っていただいたもの。
「なおさんにはこっちかなー」
色違いや石の種類を変えていくつか用意された作品の中から彼女が選んでくれたのは、パールっぽい粒が6連になっているものだ。

わたしとパールって「らしい」組み合わせなのかな?いただいたピアスを手にしばし想いに耽ったことを思い出す。

そもそもアクセサリーすら身につける習慣がなかった私にnobleな印象のパールを選んでくれたことが不釣り合いな気がしてしまったのだ。
せっかく作ってくれたのだからステキに身につけたいという気負いもあったのかも知れない。

今となってはかわいい思い出。そして、とっても嬉しかったことを憶えている。

わたしがアクセサリーを身につけることなんてほとんどないから、雨の日のおうち時間にひっそり纏うくらいがちょうど良いかもしれない。

少し頭を傾げるたびに耳の縁で揺れるパールの連なり。なかなかレアな気分でよい。



今朝、ベッドの中で目覚めた時は夢うつつだった。
けど、とても強烈に残っていたのが
「あなたっていつもおんなじね!」
という言葉。

それも、夢の中の登場人物に言われたわけではなくて自分の内側から聞こえてきた言葉だったから体にビクっとした感覚が残っていた。

若い頃に遊学していた海外のとある街に再び降り立っている自分。よく見る夢の中のいつものシチュエーションだ。わたしに残された滞在期間はいつも短い。やりたいこと、訪れたい場所…たくさんあるのにわたしは泣く泣く帰国しなくてはならないのだ。

なんなんだろう?このもどかしさ。腹立たしさ。
もっと早いうちから計画立ててやればいいのに。いつもそう思いながら、自分のやりたかったことを未練がましく残しながら夢から覚めるのだ。

まぁ、これは夢だから…と現実のわたしは思う。
まぁいいじゃない。
日々たくさん見る夢の中の1つに過ぎないのだから、と。

に、しても繰り返しすぎだとも感じる。
いつも何に1.2回程度ではあるけれど定期的になぜか見てしまうのがこのタイプの夢なのだ。

その街には20代以降1度も訪れていない。
思い出の街。
そこに降りたてたというのに。
わたしにはいつもその場を満喫できる時間がないのだ。
「なんてもったいないんだろう」そんなふうに思っていたからこそ、
「あなたっていつもおんなじね!」と言われたことでハッとしたのだ。

過ごし方を変えなきゃ。
夢の中でも。
現実という今の生き方も。

久しぶりのnote。年明け初めて綴るひととき。
気持ちも新たにアイコンなども模様替え。
今年はどんな年になるかな?
いや、どんな年にしたいか、だ。

そのあたりを意識して。
今年もいこう。



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