2次試験解答プロセスの「レイヤー」について
ちょうど今、この記事を書いている際は、1次試験の2日目の最終盤の頃合いかと。
今晩は受験生にとって、一つの山を終え、互いに健闘を称え合う良き日になることをお祈りいたします。
さて、本日のテーマですが、2次試験の解答プロセスの中でも少しわかりにくい「レイヤー」についてのご紹介です。
「レイヤー」とは
レイヤーについて説明するために、まず2次筆記試験の内容について改めて再確認となります。
2次筆記試験は、診断士試験の総まとめとして、1次試験で学んだ知識を応用して、事例企業や経営環境の状況をヒアリング・整理した「与件文」をもとに、事例企業への「総合診断」を行うことが本質となっております。
そして、総合診断に必要な要素が、以下の手順です。
①事例企業・経営環境の分析
② ①の分析をもとにした、事例企業のあるべき姿の定義
③ ②で定義したあるべき姿を達成するための経営課題の定義
④ ③を達成するための事例別施策提案とその効果の説明
そして、今回紹介する「レイヤー」は、上記の①〜④のことに該当します。
なぜ「レイヤー」が2次筆記試験で重要なのか。
このレイヤーを考える最大の目的は、2次筆記試験の解答全てがそろうことで1つの総合診断書になるところと、解答としての一貫性(=解答全体で1つの診断書をなす)を整えるところにあります。
2次筆記試験解答は必ず上で紹介したどれかの要素の該当するとともに、解答上の要素には必ず上の全てが揃っている必要があります。
具体的に言えば、解答要素のどこかには必ず「分析」「企業の方向性」「経営課題」「具体的施策と効果」を書く必要があるということです。
解答ロジックメモを作成する際に必ず、どの問題がどの要素を書くのかを意識して揃えることで、一貫性のある解答を作ることができます。
解答文章を書く前の準備として、解答ロジックを整理したメモをきちんと整えることで、手応えのある解答が作成できると思います。
もしここで紹介した「レイヤー」について初耳でしたら、ぜひとも解答プロセスの中で取り入れてみてください。
ではでは。
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