見出し画像

母になって

こどもの親孝行は3歳まで。
という言葉を以前聞いたことがある。

あと1日終えると
娘の親孝行は終わる。

正直、妊娠期、出産
そこからの育児は
私が思い描いていたものではなかった。

彼女の存在と向き合う中で、
自分の人としての未熟で蓋をしていた
嫌なやつな部分を沢山みたし
そんな姿を彼女にも沢山みせてしまった。

そんな、私の醜いところを
知ったとしても
彼女は変わらず私を愛し、赦し
抱き締めてくれた。
そんな日々が積み重なり
私は今、ここに生かされている。
美しい彼女の心に
私が沢山教わっている。

だから、親孝行が3歳までという
言葉の意味が腑に落ちる。

母となって自分という存在よりも
守りたい、自分の命を
差し出せるくらいの
存在ができた。
それと同時に私が死んでしまったら
誰がこの子を守ってくれるのか
不安も付き纏った。

だけど、そんな不安は
考えを巡らせても
意味がない。
いつか人には死がやってくるから。

母になって一番思うのは
私に何かが起こっても
彼女がちゃんと生きれるように
手が必要な時は声を上げ
誰かに甘えさせてもらい
頼らせてもらい、彼女が
愛を感じ続けられるように
精一杯、愛を真ん中において
正直に接すること。

それに尽きる。と思う。

もちろん、完璧にではないけれど
自分の至らなさにも気づけた時に
こどもだからと意地を張らず
素直に謝る。抱きしめる。

大好きとありがとうを毎日伝える。


大好きな宇多田ヒカルさんの曲に
"あなた"という曲がある。

コロナ禍でのひとり育児の時
この曲にずっと励まされてきた。
それ以来ずっと
私の子育て応援ソング。

歌詞のどこをとっても
刺さってしまうのだが、
終盤が特に好きなのだ。

何度聞かれようと
変わらない答えを
聞かせてあげたい

なんと言われようと
あなたの行く末を
案じてやまない

終わりのない苦しみを甘受し 
Darling 旅を続けよう
あなた以外帰る場所は
天上天下 どこにもない



彼女の母にさせてもらって
私は本当に幸せ者だ。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?