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大人から始めるバイオリン|楽しく続ける3つのコツ

あなたは今、夢中になれる趣味を持っていますか?

趣味を探すなかで「楽器を習う」という選択肢も出てきます。
楽器を弾けるようになりたい、と憧れを持っている方もいらっしゃるのではないでしょうか。

難しいのではないかと諦めていませんか?

もしかしたら「子どもの頃から練習を始めないと身につかない」「楽器を揃えるのにお金がかかる」といった固定観念が、楽器を始めるブレーキになっている可能性があります。

でも大丈夫、心配いりません。
30代半ばでバイオリンを始めて20年間続けている筆者が、楽しく続けられるコツをお伝えします。


1.まずはトライしてみる

大人からバイオリンを始める場合、独学ではなく音楽教室で教わることをおすすめします。
少しでも弾いてみたい気持ちがあったら、チャンスを逃さずにまずはレッスンに通ってみましょう。

大人が楽器を習い始めるときのネックとなるのが、以下の3つではないでしょうか。

1)楽譜が読めない
2)楽器未経験である
3)続くかどうか不安である

これらの3つの不安を少しでも取り除くために、以下のことを心に留めてみてください。

1)楽譜が読めない

音符には慣れるしかありません。
最初は子ども向けの本を利用したり、楽譜に音符名を書き込んだりしてみましょう。
曲を弾く前に、音符とリズムを声に出して歌ってみると、良い練習になります。

2)楽器未経験である

小学校で音楽の授業を受けたことがある方なら、どなたでも大丈夫。
誰もがはじめは初心者です。

プロのピアニストだったとしても、楽譜を読めるという点では少し有利にはなりますが、バイオリンに関しては、大人から始める私たちと同じです。
最初は苦労する点もあるかと思いますが、大人は体の使い方を言葉で理解できるため、工夫次第で一定のレベルまで上達することは可能です。

3)続くかどうか不安である

まだ始めてもいないのに、続くかどうかの心配はご無用です。
バイオリンが自分に合うかどうかは、やってみて初めて分かること。
もしかしたら、今までに経験したことがないくらいに夢中になるかもしれません。

楽器を揃えるのが不安であれば、バイオリンが楽しくなってから少しずつ揃えても大丈夫。
楽器をレンタルしてくれる音楽教室もあります。
まずはバイオリンに触る楽しさを味わってください。

意外に簡単に音が出るんだ、とびっくりするはずです。

2.仲間を作る

大人になってから友達を作るのは難しくなってきますが、習い事は共通の趣味を持った仲間を見つけられる貴重な場所です。

無事にバイオリンを始められたら、一緒に楽しめる仲間を見つけましょう。
音楽教室の仲間でもよいですし、地元のサークルなどでも構いません。

音楽教室でグループレッスンを受けている場合は、クラスの仲間内で、レッスンで取り上げない曲に挑戦するのも楽しみの一つです。
個人レッスンを受けている方は、先生に相談して、同じレベルの方を紹介してもらうのもおすすめです。

最近では、アニメや有名なクラシックの曲でも、初心者が弾けるように編曲されている楽譜がたくさん出版されているので、挑戦してみてください。

また音楽教室では、どなたでも参加できるアンサンブルのクラスを設けているところもあります。
この場合は、先生による指導もあるので、個人レッスンやグループレッスンで習った技術を合奏で活かす方法なども学べます。

バイオリンはメロディーを弾く楽器ですが、初心者のうちから人と合わせる楽しさを知ると、音楽の幅も広がり、上達への近道にもなるでしょう。

3.思い切ってオーケストラに入団する

「大人からバイオリンを始めたのに、オーケストラに入団できるものなの?」と思われる方もいるでしょう。

実は、入団できる団体もあるんです。

私は実際、バイオリン歴1年半の時点で、地元のアマチュアオーケストラに入団しました。
初めは一番後ろの席で、おっかなびっくり音を出していたのを記憶しています。

そのときの私のレベルは、サードポジションで弾けて、ビブラートが少しかけられる程度で、たくさん練習をしてもやっと数小節弾けるような状態でした。
しかし、毎週合奏に参加するうちに、1小節ずつ弾ける場所が増えていくのが、本当に嬉しかったのを覚えています。

物事が上達するには、1万時間が必要だと言われています。
しかし、その過程でもオーケストラで音楽を楽しむことは十分可能です。

オーケストラならではの弾き方など注意する点はありますが、楽しく弾くことが一番大事であり、そのときに奏でられる音は、聴いている人にも伝わります。                  

おわりに


私自身、30代半ばから始めたバイオリンをきっかけに交流範囲が広まり、人生がより楽しいものになりました。
多くの方にとって、バイオリンを通じて知った音楽を奏でることの喜びや、出逢えた仲間との時間が、人生の新たなる宝物になりますように。

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