心地よい断捨離と収納を目指して
5年ほど前に現在の家に引っ越して来ました。
その時に断捨離と整理整頓をずいぶんしたつもりでも、5年も暮らせば、随分ものは増減します。
以前は断捨離してスッキリ!で満足していましたが、今はそのあとの「使いやすさを工夫してゆくこと」が大切だと感じるようになりました。
私なりの収納の工夫を書いてみたいと思います。
(1)断捨離は捨てすぎない。「自分にとっての必要量」を判断基準にする。
収納スペースに合わせてものを少なく、かつ、見えないように収納して、雑誌に載っているような美しい部屋で暮らしたい!という憧れがあります。
ですが、収納スペースを軸に断捨離をしたら、それは自分にとっての適度な物量とは限りません。
そして収納することによって、扉を開ける・引き出す等のアクションが都度増えるので、使用頻度の高いものには向いていません。
例えば、キッチンのお玉。
我が家には、サイズや形・用途別に6つあります。
特段こだわっているわけではないので、断舎離するなら3つ程に絞ることも出来ます。
お玉を含めた使用頻度高めのキッチンツールは、いわゆる「見せる収納」をしていて、コンロ横に太めのガラス瓶を2つ立ててその中に入れるだけ。
この収納方法のまま数が減るだけでも、その分キッチンの見た目はスッキリするでしょう。
しかし、断捨離せずにお玉の種類と数があると料理の効率が上がり、私にとって使い勝手がいい・心地がいいのです。
もし、引き出しにお玉6つを取り出しやすく入れようとしたら、結構なスペースを取りそうですが、そんな時「じゃあ数を減らそう」ではなく、「必要量をさてどう配置しようか」と考えるのが、私の思う整理整頓です。
使用頻度の高いお玉や菜箸など、高さがあるキッチンツールはコンロ横に、
頻度は高くても、ピーラー等の小物は引き出しに入れています。
(2)何を入れるかによって、限られたスペースを工夫する。
引っ越して来た当初、まず使いづらかった場所がありました。
キッチン・コンロ横の引き出しです。
斜めに区切られたトレイ。オシャレかっ。
この引き出しに入れたいもの、必要量が全く入り切らないわけです。
そこで、DIYすることにしました。
もちろん100均などで小分け用のケースを買う選択肢もあります。
しかし、入れたい小物たちのサイズをそれぞれ測った上で、かつ、引き出しのサイズにも収まるもの。それを店舗を回って(あるいはネットでも)好みのものを探すには時間と労力がかかりそうだ、と。
考えただけで面倒になり、その場で合わせながら作った方が良さそう!とDIYにしました。
ちょうどその頃、おかずの作りおき用に保存容器を買っていて、程よい空箱が複数ありました。それを組み合わせ、好みのサイズに調整しました。
食器棚シートを貼って完成です。
使いたいものが、使いたい量、使いたい場所に配置できる収納の出来上がり。
家中の収納にこれだけの手間をかけるのは大変だし、
かける時間・かけるお金、個人の技量によっても、
自分の気に入ったものができるか等、判断する必要があります。
洗濯機そばの収納も、ジャストサイズを考えるならDIYで棚を作りたいところですが、納得のいく棚を作るには技量が足りないので、無印良品のポリエチレン製ストッカーを使っています。
せっかく手間をかけても、それが気に入らなかったら日々目にする度に気になるし、心地良くないからです。
キッチンだと私メインですが、家全体の収納は「家族で心地よく、そして使いやすいこと」が重要です。
その時の都合に合わせて、自分に出来る範囲で工夫してゆけたらいいのだと思います。
(3)心地悪かったら、システムを疑う。
私が大雑把な性格なので、洗濯物を畳むという家事が苦手です。
正直、面倒なのです。
シャツをきちんと畳んで、着る前にアイロンを都度かけるのは面倒。丁寧に畳むには時間もかかるし、アパレル店員さんのようにうまくいきません。
初めは畳んでいましたが、続きませんでした。
今はシーズンで着る洋服はすべてハンガーにかけて収納する形に変えました。
下着類も、以前はタンスの中で細かく小分けにして収納していましたが、
ひとつひとつ入れることが面倒。ユニクロのヒートテック等、ツルッとした柔らかい素材があるときちんと揃えて保つことは難しく、グチャっとなりがちで心地悪く感じていました。
今は、無印良品のポリエチレン製ストッカーを脱衣所に置き収納しています。引き出し自体の幅が狭いことが、とても使いやすいのです。
1つの引き出しに、1つのカテゴリ。(半袖と長袖を混ぜない等。)中は仕切りません。
畳み方は、下着は折りジワを気にする必要もないので「袖だたみ」。引き出しの幅にだいたい合わせて、なんとなくクルッとする程度です。
雑な収納ですが、出し入れがしやすいです。そして脱衣所=使う場所に収納できたこともとても良かったです。
「きちんと」「ぴったり」、美しく収納されている状態は気持ちいいけれど、それを常に保っておくことは私には負担でした。「だいたいでOK」の自分なりの心地よいシステムを作ったら、洗濯物を畳む・しまうという家事に抵抗がなくなりました。
(4)まとめ
引っ越した当初には分からなかった数々の生活用品の配置が、年月を重ねてだんだん定位置となってきました。
断捨離するだけでなく、家族の生活動線や行動を観察して、場所や収納方法を工夫していけたら「心地よい収納」を実現していけるのだと思います。
例えば「夫が片付けてくれない!」「洗濯物を畳むの面倒!」と不満を思うのではなく、ではどうすれば「片付けしやすいのか」「面倒にならない工夫はできないか」と現状のシステムを疑ってみる。
家族が使いやすいシステム作りを探ってみるのがオススメです。
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