nao

限界シングルがAD/HDの息子との生活を綴ります。明るく楽しく牛久市区、もとい、美しく。

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最近の記事

夢は、これから。

長い間、自分の気持ちを殺しこの子を大きくすることに注力するしかない人生を送って参りました。いや、言いたいことは分かるのよ、でも51歳で女で生まれた世代の空気ってものがあるのよ、そこのお若いの(笑) 振り返ると理解されない人生でした。 大縄で縄を回せばアトピーで背中からじっとりと血がにじむほどで、小学生男児から妖怪とののしられることもしばしば。青年期は自覚なく自律神経失調症で、数秒前まで爆笑していたのに目の前が真っ白になって倒れるとか、30代で不妊でこどもができないとか。大

    • 人を頼れ

      上司が鬼仕事ができる人だ。しかも人格も歴代一位と言っていいほど素晴らしい。その上司も鬼素晴らしい。あらゆる無駄がない。目に見える難しさの中に、愛がほとばしる。 素晴らしい人格者に囲まれて仕事ができていることに感謝しかない。 そこで気づく。自分の愚かさよ。 さらに気づく。息子の生き辛さよ。 私はゴリゴリの定型と思ってい生きてきたが、記憶するのに、デジタル画面では記憶できないことに気づく。 実物の本を、手で触ってページをめくり、繰り返すことで頭の中に記憶される。思い出すとき

      • 私の(戦略的)ドライな子育てについて

        息子は息をするように噓をつく。 親切な読み手の方で、親のかかわり方一つとおっしゃりたいのは少し待ってほしい。 例えば5分後にウソがばれるとわかっていても、「今」しか想像できないので、保身のための嘘をついてしまう。 5歳児の話をしているのではない。齢16歳なり。 しかも嘘に限らず数分前のことを覚えていないので、 詰められると、身に覚えがないと言って、自分を攻撃する相手として逆切れする。 他、特性マシマシ。次郎のラーメンなら野菜で向こうが見えないぐらいだ。 愛、 を何

        • 息子と私の境界線、それと神様とかつおだしのお話。

          先日実家の母が怪我をして、姉と二人で家事を分担しているのですが、姉は懸命に母をケアしようとするがあまり、父や母の行動に制限を掛けようとする。父母は困惑。 姉の気持ちは良くわかるのですが、どうしても母がそうしたいのなら、たとえこれで寝たきりになろうと、それが運命であったと思う自分がいます。少し、他人が自分から遠くに見えている感覚に近いのかな。 かくいう私は、かつて息子の凸凹の長所である勉強に、私の預金を溶かしています。 他に息子が自信を持てるところがなかったので後悔はしてい

          発達障害児の育児と孤独②Active bystander(行動する傍観者)

          ひと月前。Twitterで藤沢駅にて、おそらく自閉の青年が線路に降り、それをお母さんがハグして落ち着かせようとするけれど、体格差で制御できない…という動画が投稿されていました。 このお母さんの気持ちを考えると胸がえぐられると同時に、発達障害児の育児で私を苦しめるひとつに、この、世間の白い目があるかと思います。 年齢とともに秘儀「気にしない」を習得しましたが、その人数が多くなると、さすがにひるみます。ネットリンチによる悲しい事件が後を絶たない昨今、数の力を個人の「気にしない

          発達障害児の育児と孤独②Active bystander(行動する傍観者)

          発達障害児の育児と孤独①私の場合

          レアな育児をしているので、共感を得ることは難しい。しかし若いころの私は、苦しさのあまり愚痴を止めることができなかった。止められないのに、相手からいらぬアドバイスを引き出し、傷つくという、マッチポンプのお手本のような行動をとっていた。 その相談相手は私のことをよく理解してくれている親友だ。彼女たちを貶める気は一切ない。その上で「わかってもらえない」のが発達障害児の育児の本質だ。 療育が終わり、帰りの電車でじっとしていられない息子が、常同行動をとっている。その時は両方の手を対

          発達障害児の育児と孤独①私の場合

          障害児育児が苦しいとき工夫したこと⑤カウンセリングを受ける_2

          話を戻して。 発達障害児の保護者の方が受けるカウンセリングのメリットを以下に述べたいと思います。 守秘義務あり どんなに子どもを愛していても、意思疎通ができない子どもに対して、どうしようもない憤りを感じる時があって当然だと思います。私は何度もありました(あります)それだけ追い詰められているのに、一般の人に話したら児相案件です。目を付けられる前に、守秘義務を課されているカウンセラーに話を聞いてもらうことは有効です。 SNSの愚痴はリスクが高い SNSは情報源として活用で

          障害児育児が苦しいとき工夫したこと⑤カウンセリングを受ける_2

          障害児育児が苦しいとき工夫したこと④カウンセリングを受ける_1

          数回に渡り苦しいときに工夫したことを書き連ねてきましたが、きっかけは今回の「カウンセリングを受ける」が書きたかったからです。でもその前に、わたしが長年鬱に苦しんできたことをお伝えしなければなりません。 かつて息子が幼児と呼ばれる年齢の頃、夫が息子に異様なほど厳しく当たることで、すでに夫婦関係が悪くなっていました。それもそのはず。後に夫も発達障害当事者と診断され、彼はきっちりしたいASD、息子はきっちりできないADHDで非常に相性が悪かったのです。そうなると小学校でのトラブル

          障害児育児が苦しいとき工夫したこと④カウンセリングを受ける_1

          障害児育児が苦しいとき工夫したこと③心理学を学んだ

          発達障害の夫とは意思疎通できず、障害児を一人で抱え身動きが取れなかった頃、コミュニケーションスキルが学べると謳っている『親業』(自民党御用達の「親学」ではない。)という心理学を学びました。当時、鬱のお薬のおかげで、1週間に半日ぐらいなら外出できるようになっていたところですが、まだまだ本調子ではなく。しかし、学んでからは確実に回復の速度を上げることができました。 (※発達障害児である息子への対応は、この理論では合わないと感じ、主にABA(応用行動分析)で対応したことは正直に記し

          障害児育児が苦しいとき工夫したこと③心理学を学んだ

          障害児育児が苦しいとき工夫したこと②家飲みをした

          はいそこ、不良主婦って言わない。合法です(笑) 育児が苦しいからなのか、ただ飲むのが好きなのかはともかく、予防的措置と位置付けておきましょうか。 子どもがいると夜に外出するのは難しい。居酒屋の雰囲気は好きだけれど、今は状況が許さない。なので前日から登校することだけを目標とした、全方位死角なしの環境調整を行い当日を迎える。目論見通り登校したら最低限の家事を終わらせ、スーパー開店時間を逆算して来訪した友人を車に乗せ、オープンと同時に入店、必要物資を調達。迎え酒にワンカップを手に

          障害児育児が苦しいとき工夫したこと②家飲みをした

          障害児育児が苦しいとき工夫したこと①判断しなくていい環境を作る

          私には我が子を恥ずかしいと思う瞬間がたびたびありました。 縦縞のズボンに横縞のTシャツで外出すると言い張るぐらいは許容範囲ですが、友達とのゲームに負けて泣いて当たり散らす息子は、やはり恥ずかしいと感じました。 そう思う自分の気持ちを深堀りして…などという模範解答は置いておいて、障害児育児に考える時間など皆無なのが現実。 ですから同じ境遇の母子が集う場所…療育施設や通級に通うことは私にとって癒しの時間でした。奇行を晒したところで、あー、やってるやってる、と温かい目で見てく

          障害児育児が苦しいとき工夫したこと①判断しなくていい環境を作る

          発達っ子とその母、信頼の置き場所、あっちへ行ったり、こっちへ来たり。

          みなさま、お疲れ様です。少し、自分の時間が取れているところでしょうか…? みなさんは安心できる、居場所はありますか? 今回は息子が小学校4年生の頃のお話を、日記から転載しますね。 息子には吃音があって、小学校に併設されたことばの教室に通い発話を学んでいる。 絶賛ADHDの息子は、授業中苦手だと感じる『今』の気持ちに気を取られ、自分が吃音で困っていることを忘れる。 ゆえ、ことばの先生の目を見ながら大あくびをし、頬杖をつき、つっぷし、足をブラブラさせる。ことばの教室は親同

          発達っ子とその母、信頼の置き場所、あっちへ行ったり、こっちへ来たり。

          息子の自立を阻むもの②

          さて今日は前回に引き続き、息子の自立を阻むものについてお話します。 もう先に結論を述べますが、「期待」です。 これは私の性格によるところが大きかったと思います。 私はとても不安になりやすいタイプです。 小さいころから夏休みの宿題は始めに片づけてしまうタイプでした。今だって災害対策に1週間分のNASA開発の食糧備蓄もあります。昨日、知らずできた手首の痣を見つけて、すわさっき聞いてしまった怪談のアレがナニしたのかと寝れなくなりました。もはやいろいろ病気です。 そんなことで

          息子の自立を阻むもの②

          息子の自立を阻むもの①

          私の息子は現在16歳、高校1年生です。 小学生のころからゲームのために走って下校するような子でした。今人生のすべてをゲームに注いでいます。入学した時の学力の順位が、今下から数えた順位になりました。おっとめまいが…(笑) さて、今日は「環境調整」のお話。 2年前ぐらいから息子にも思春期がやって参りました。 当時身体15歳が許される自由を、情緒9歳(発達の子は3分の2のスピードで成長するそうですね)が、『ゲーム制限の自由化』を激しい形で主張するようになりました。何度か話し

          息子の自立を阻むもの①

          はじめまして

          はじめまして。naoです。ひょろひょろっとしたアラフィフ、シンママです。 高校1年生の男の子を育てています。 彼はASDとAD/HDの診断を受けましたが、その時主治医から「今持ってる期待は全て諦めてください」と気持ちいいぐらい断言されたことをよく覚えています。 物を無くす、うっかり壊す、ぐらいならえぇいお金で解決よと啖呵を切れるのですが、他人に興味がない、教えていないことはわからない、他人の気持ちがわからない…この辺りはなかなかにえぐられました。 例えば。 私がトイレで

          はじめまして