いろめがね
やっかいなものだ。
きづかないうちに付けてしまう。
すべては魅力がつまった個性のかたまりだというのに
これを付けると「自分の都合」がいちばんに優先される。
都合が悪いものは悪とされ
良いものは良とされる。
すてきな部分もたくさんあるのに
メガネをかけるとそこはなにも見えなくなる。
外すには自分で気づく他ない。
もしメガネの存在を誰かに注意されても
自分はつけていないと主張することだろう。
その眼鏡をつけている人が誰かにそれを伝える。
そしてまた別の眼鏡を介し、見られる。
何重にも重ねられた眼鏡はそう簡単には取れない。
その評価を受けた人は驚くことであろう。
ただその人がその評価をきにせずに常に自分を保ち
ありのままであるのなら
眼鏡をかけた人にもそれができるのであれば
その眼鏡はいずれ消滅していく。
先入観や概念から離れ
今目の前にある、そこにある事実を見るなら。
メガネを外すのなら。
メガネをかけることが常である人間。
気づいてもなお付け続け、気づき外す。
このくり返し。
たくさん身につけているメガネを
ひとつひとつに認識し外していこう。
そうすればこの世に敵はいないことが分かる。
そして目の前の世界は平和に包まれるだろう。