麓井(ふもとい) 特別純米 本辛 圓(まどか) 生原酒
お客様に「生酛って何?」ってよく質問されます。正直なところ、私も生酛が何なのか実際のところはよくわかりません。一般的には、昔ながらの伝統的な製法で作られた日本酒、という理解で良いと思います。一方、現代は生酛作りではなく速醸酛を使用した日本酒が主流です。速醸酛とは人工の乳酸を活用することで日本酒が圧倒的に作りやすくなりました。生酛、山廃などの表示がない日本酒の多くは速醸酛になります。
では、商品のスペックについて。
カテゴリー:純米酒
原料米:美山錦
精米歩合:55%
アルコール:16度
日本酒度:+10
美山錦は寒冷な地域に適した酒米で、突然変異により出来たと言われています。具体的には長野県で酒米の研究施設にて、放射線処理を施したところ、心白(お米の中心部)が大きいお米ができました。それが現在の美山錦です。美山錦で作られたお酒は香りが控えめで、スッキリした味わいが特徴です。
よって、こちらの麓井特別純米本辛圓生原酒というお酒は、ずばり、生酛っぽくないお酒だと推察されます。つまり、美山錦独自のスッキリ感に、生酛の甘味といいますか、お米の強い味も感じられる、そんな日本酒なのではないか、と想像しています。
以上です。
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