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Oリングの訓練その後

 息子の高校受験当日から発表までの間、私は毎日毎日結果についてOリングをしていた。試験当日は「今、全力を出せていますか」→切れない、試験が終わってからは、公立高校との波動→切れない、私立高校との波動→切れない(要するに、どちらに進学しても波動は合うということ)、さらには公立高校合格→切れない、私立高校合格→切れない(私立の結果はもう出ていた)を繰り返し、何かのはずみで「公立高校合格」が切れると、「今のナシナシ!」とやり直したりしていた。しかし結果は、公立は不合格だった。いくら波動が合おうとも、試験で全力を出そうとも、結果はそれに関係なかったわけである。

 その後、Oリングの訓練の題材として、大相撲の結果を利用することを思いついた。すなわち、取り組みが終わった後、結果を見ずに、朝刊の取り組みを見る→どちらが勝ったか?でOリングをする→印をつけておき、結果を照らし合わせて採点、という方式である。我ながらいい方法を考え出したものだ、と悦に入っていたのだが、的中率が低い。6割くらいしかない。師匠からは、現在の的中率85パーセント、と言われていたのに、息子の合格は外すわ、大相撲は外すわ、で、これはもう見込みがないのでは?と思い始めた。そこで師匠に質問した。大相撲の結果をOリングで見る、という方法は、練習台として有効か否か?ということである。すると、すぐに回答がきた。それは次のようなものだった。

結果が出た後でそれをOリングで知ることは無理だと思う。その時は勝ち負けのエネルギーが出ていないから。

 これを読んで、深く納得した。Oリングでは「今」の波動を読むことしかできないのだ。つまり、試験の結果についても、試験が終わった後ではエネルギーが出ていないから、知ることはできないのである。千里眼千鶴子のようには使えないわけだ。大相撲の場合、取り組み前の波動をOリングで知ることはできる。しかし、師匠によれば、スポーツは瞬間瞬間で波動が変化する。よってそこを見ないと当てることはできないそうだ。そう言えば、総裁選で誰が勝つか、ということを読むことはできない、と師匠が言っていたのだが、それも同じ理屈か!と理解した。

 そんなわけで、入試終了後に毎日毎日「切れるなよー」と祈りながらしていたOリングは全く意味がなかったのだった。そして、その仕組みを知ったからには、と大相撲中継を見て、立ち合い直前の波動を見てみた。すると、5つ取り組みを見て、全部当たった。(これは単に力士の波動が入れ替わらなかっただけで、何も私の能力が優れているわけではない。)こんな感じで、今後も能力を磨いていきたい。

 ところで、今日は入試のお礼参りに行ってきた。ご祈祷もお願いしたし、お札も持っていった。そして波動の合う高校を受け、模試でも合格圏内の判定がずっと出ていた。それでもダメだった、というのは、やはり縁だとしか言いようがないのだ、と改めて思った。息子には、4月から波動の合う高校で頑張ってもらいたい。



 



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