妙なこだわりを捨てた話
秘密基地設立に当たって、残る大きな買い物はカーテンでした。テーブルだの椅子だの絨毯だのを買った際にカーテン売り場にも行き、「これ!」というのを決めて、あとは入居したら窓のサイズを測ろう、と思っていました。そして昨日、測定も終わり、「今日の帰りにお店に行こうかなー」などと浮かれていたところに、斜め上に住むRさんの訪問を受けたのです。
もともと今回の家は、Rさんが引っ越す、というのを聞き、いいなー、と思っていたら、なんとなんと部屋がもう一つ空いている、ということで、そこにちゃっかり滑り込んだのでした。そのRさんと、入居二日目にしてお会いできたわけです。
Rさんにカーテンの話をしたら、レースの遮像カーテンがいい、と教えてくれて、ここで私は自分の「スノッブさ」に直面することになりました。カーテンレールも二つあることだし、お気に入りの部屋にしたいので、お金はあんまりかけないにしても、カーテンは普通のとレースと二枚、と思っていたのです。しかし、よく考えれば、毎日来るわけでもない部屋なのだから、外から覗かれない、という目的が達成されれば十分なのでした。
そう言えば、私には昔から、お金があるわけでもないのに変なところで高いものを買うクセがありました。100円均一のものが苦手、とか、安いものでいいのに「いやいやステンレスでないと」などと意味もなくこだわってしまうとか、そういう感じです。このスノッブ気質のせいでお金が貯まらなかったんだなーということに改めて気づくとともに、なぜ自分がそういうスノッブなところを持っているのか、ということも、ちょっと掘り下げて覗いてみたいと思います。
そしてカーテンは、帰りに教えてもらったお店でめでたく手に入れました。ココアを入れる小さいお鍋が必要、とか、ヘラが必要、とか思っていたあれこれも、そこで全部揃えることができました。