平生釟三郎さんの思想
今日、ふとしたことから、平生釟三郎さんについての漫画、および、その哲学についての本を読みました。貧しい中給費で学問を修め、バリバリ仕事をして傾きかけた学校を立て直したり、保険制度を作ったりして、ついには学校、病院を創設した素晴らしい人です。本気でまとめると原稿用紙10枚くらいになると思うのですが、ここでは最も強く感銘を受けたことを二つだけ記します。
1.「正しく強くほがらかに」
正義も強さももちろん大切なのですが、「正しく強く」だけではなく、「ほがらかに」というのが素晴らしいと感じました。なんでも「明るく」ないとなー、と思います。昔よく読んでいた小池一夫のゴルフ漫画でも、闇ゴルフ屋が主人公のことを「この男の明るさ!大スターになれるぜ」と思う場面があります。重かったり暗かったりすると、道が開ききれないのではないでしょうか。
2.「人生三分論」
一期めは修行時代、二期めは社会で働き、自分と家族のために自立をする時代、三期めは他人のために尽力する時代、だそうです。平生さんは、これからは奉仕の時代、と思った時に、川崎造船所の社長を頼まれ、経営を再建させてほしいと言われます。その際、引き受けるが、奉仕としてするのだから社長の給料は受け取らない、と答えました。いくつになってもお金儲けをしたい、という人もきっとたくさんいると思いますが、バリバリと仕事をして、最後は社会に還元、というのはとても粋だと思います。私が定年後に行う教育支援も(塾になるのか学校に近いものになるのかはともかく)、奉仕に近い形でできたら、と思っています。