65.【不思議体験-6】『大雨の黒い子狐』都内の住宅街にて見かけた話。
▼目次
1.はじめに
2. 『大雨の黒い小狐』都内の住宅街にて見かけた話。
3.さいごに
【はじめに】
家や屋内に居る時の大雨の雰囲気や香り
割と嫌いじゃないです。
どうも、宇佐美です。
雨が降ろうがなんだろうが。
解釈や考え方によっては、「雨も悪くないな」と思えることが結構あったりします。
雨ならではの出会いがあります。
雨ならではのアイディアもあります。
カタツムリだって、雨になって頻繁に見かける
こともあるでしょうし。
アジサイだって雨の梅雨の時期にしか咲きません。
雨の香りも雨が降ったからだし。
ずぶ濡れになったとしても、面白い経験や、
話しのネタになることだってあります。
なんだか気難しいことも、記憶に残りやすくて
あれはアレで良い経験だったなーと思えることも
少なくありません。
そんな僕が、新卒一年目のリフォーム会社にいた時。
雨の中で経験した、ちょっと不思議な話し。
※短編で完結します。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
【大雨の黒い小狐】
約6年前の新卒一年目の梅雨時期。
生憎、この日は土砂降りの雨の日でした。
杉並の善福寺川公園沿いの住宅街に、
新規のお客様のリフォーム工事案件が入りました。
その工事案件は、手すりを付けるという至って
小さな工事。
大雨の中、大土さんと16時半に集合。
手すりを1階から2階につけるだけのただ単純な
工事でした。
その工事は、工数(工事の工程数)も少なく、
のこぎり、手すり、ビスにインパクトと
メジャーだけを持ってきた親方大工。
工事は、すぐに終わりました。
18時前には、工事が終わり後片付けも終わり、
大工さんを途中まで見送りました。
「あー、終わったー。工事ハマらなくて、
(工事がうまくいかずに工数がかかり長引くこと)
よかったー」
僕は善福寺川公園と川沿いに面した細い住宅街を
すり抜けるように軽トラで帰っている途中でした。
左手の一軒家の前に黒い置き物がちょこんと
座ってるのが見えました。
「こんなところに犬のぬいぐるみがある。」
「誰が置きっぱなしにしたんだろ」
ただ、それを見たとき、犬のぬいぐるみじゃなかったんです。
黒い子狐が、寂しそうに、
大雨の中、座っていました。
これは、僕もびっくりしました。
「え?狐!?」
真っ白い一軒家の前に、雨に打たれて、
ちょこんと座った黒い子狐が居たんです。
ただ、何故狐だと分かったのか。
長い耳、細長い鼻。長い雫型?の尻尾。
(細長く狐ならではの根元が太く、
先に行くにつれて細い尻尾でした。)
杉並の住宅街にて、狐を見かけることなんて
普通いるはずがないんです。
狐を飼ってる人がいたとしても、あまり現実的に
考えずらいです。
「嘘だろお前!それワンコロちゃんだろ!」
と思ってる方も多いのかと思います。
僕もそう思いました。
そう思うのは、当たり前です。
北海道じゃあるまいし、
普通はいる訳ないんです。
「やっぱりおかしいよな……」
そう思って、もう一度窓から助手席の窓を見ました。
(脇見運転ですね。事故ってないのでご安心を)
でも、明らか犬じゃないんですよ。
やっぱり小さな狐の子でした。
悩んだ挙句、しっかり車を降りてこの目で見てみようと、軽トラをその場で止めて降りてみましたが、降りた途端、狐の子は居なくなっていました。
寂しそうに震えていたあの大都会にいたのは、
誰かが飼ってていた狐だったんでしょうか。
または、なにか思いを告げに僕の前に、
現れた"狐に扮したナニカ"なのでしょうか。
真相は正直明らかではないですが、
またどこかで珍しい小狐に都会で会えるのかもしれません。
【さいごに】
いかがだったでしょうか。
なんとも言えない不思議な感じ!
色々ありますね、今回たまたま別記事で
書いていたんですが、ふと思い出したので、
ネタにしました。
前振りで書く予定だったんですが、また改めて
思い出したら不思議体験書いていきます。
ではまた……👋
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