「頭痛が痛い」は自然な日本語?

頭の痛い A がいて、
A が頭痛中であることを知っている B がいて、

A が B に辛いことを話すときに「頭痛が痛くて…」っていうのは、「頭痛」という症状についての辛さを語る上で自然なことではないか。

B が A の頭痛を知ってるのに A が「頭が痛くて…」って言うと、
B 的に「ああ知ってるよ」みたいに微妙にミスコミュニケーションが生じる気がしませんかね。

「頭痛」を「カゼ」に、「痛い」を「辛い」、「頭がいたい」を「カゼをひく」に置き換えると、不自然さがわかりやすい。

B が A のカゼを知ってるのに A が「カゼひいてさ…」と改めては言わない。(構ってちゃんな気分のときは別)

こういうときはシンプルに「カゼが辛くて」と言うのが自然。

あくまで「頭痛」は症状で、個人の「痛い」という感覚までは説明していない。

もちろん、本人が痛みを自覚してるからこそ「頭痛」とは言うのだろうけど、その痛みは結果的に症状をラベル付けするための主要因になっただけで、「頭痛」という症状名自体が「痛い」まで説明する責務は負っていないというのかな。

こういった表現は、重言、というらしい。

頭痛が痛いのでこんなことを考えた昼でした。

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