「ビジュアル思考大全」の生まれた場所 〜事業開発とデザインと学びの場
ビジュアル思考大全を読んだ方から、たくさんの「やってみた!」という声が聞こえてきています。
「やってみたら話が深まった!」
「部下との面談で使ってみました。
整理できるし共有できるしすごく良かった。」
「小学校の総合の時間で子供たちでも使えました。」
などなど。
楽しいお絵かき本なのに、なぜ、実用的に活用できるのでしょうか?
きっと、この本の生まれた背景に理由があるのかも。
この本が生まれたのは、最先端の現場
ビジュアル思考大全で掲載しているメソッドは、そのほとんどが、ビジネスの最前線で磨かれながら繰り返し活用してきた方法です。
そして、これらの方法を小学生(高学年)にも使ってもらえるように再構成し、研ぎ澄ましてきました。
事業開発や組織開発のビジネス最前線で活用してきた方法
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小学生にも使ってもらえるように再構成
筆者はこれまで20年あまり、日本や世界のものづくり、サービスデザインの現場の第一線でビジュアル思考を活用してきました。理論だけでつくりあげたものではなく、百戦を超えるワークショップやセッションをとおして“現場でつかえる”メソッドを磨きあげてきました。また、3年間にわたる小学生でのビジュアル思考を活用した実証実験授業において、その真価は、より研ぎ澄まされていきました。
ぱっと見てわかるもの、やっていて楽しいものが多いのは、そのせいかもしれません。
ビジュアル思考を活用してきた様々な現場
写真でどんな場で活用されてきたのか見てみましょう!
イベントで発表者と参加者が理解を深め交流するシステムをつくる
学校職員、学生、先生が理想の学校を共に語り合う建築のビジョンを構築
活動や文化から会社のオリジナリティを模索し事業戦略のヒントを掴む
困っている人の話に耳をすませ可視化することで業界全体を啓発
未来の社会と自分たちの強みからビジョンを創出する
顧客の特性を捉え顧客体験と事業を創造する
自分の強みや役割を捉え直し活動指針をつくる
顧客体験をデザインし地域のブランドアップをめざす
未来の社会の姿を想像し仮説を立てる
サプライチェーン全体像を捉え事業戦略を練る
これは、事例のほんの一部。もちろん、オリジナルのメソッドだけではなく、世界的によく使われているメソッド(ビジネスモデルキャンバス、カスタマージャーニーマップなど)もよく使いますが、それだけでは対応できない部分の方が圧倒的に多いのがビジネスの現場。都度、思考するために必要な情報は何か、目的は何かを考え、支援しています。
多くの人に使ってもらうための実験や研究
一方で、「楽しさ」「直感的なわかりやすさ」がなくては、みんなで考えていくことができません。だからこそ、子どもたちと一緒に取り組みながら、メソッドもブラッシュアップしてきました。
全校生徒のノートの概念を解放し、自ら考え創作する心をつくる
らくがきで対話することで生まれる世界があった
身体知をつかい空想することで無限に世界が広がっていることを知る
紙を切り出すことで考えることも動的になるという発見
対立する理想像を1枚の絵にしていく方法を探る
アイデアを収束させるには抽象化する?概念化する?
尖ったまま統合する方法が見えた
グローバルなカンファレンスやさまざまな学会でも知見を得た
楽しくできる、いろんな場所でつかえるものを
さまざまな実績があっても、専門的すぎるものではみなさんのお役には立てないでしょう。
この本では、誰でもわかる、いろんな場所でつかえる、絵だからこそできる、楽しくてワクワクできるものを選んだつもりです。
ぜひ、楽しんで使ってみてください。
(三澤)
【参考URL】
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