「ビジュアル思考大全」ってどんな本?
こんにんちは、三澤直加です。
このたび、2021年2月10日に「ビジュアル思考大全」を翔泳社より出版させていただきました。
この本は絵本であり、ビジネス書であり、ファシリテーション本であり、自己啓発本であり、創造工学の本でもあります。では一体どんな内容なのか?ざっくり伝えられるように、チラ見せでご紹介していきたいと思います。(この記事のために描き下ろした図もあります。)
8つの「思考」をビジュアルで活性化する方法を解説
この本は8つの思考別に章立てされています。「らくがき」「俯瞰」「要約」「対話」「内省」「探究」「空想」「構想」です。
これらの思考(思考法含む)は、創造的に課題を解決していくために必要な考え方であり、さまざまなビジネスの現場で必要とされている思考です。
この8つの思考を絵を描くことで活性化させちゃうよ〜!というのが、この本の概要です。
8つの「思考」が冒険仕立てで構成される
そして、この思考は1枚の世界で8つのステージとして構成されています。それぞれの思考特性に合わせて、水の中や丘の上、塔の上や飛行船の中など、ファンタジーの世界観の中で展開されます。
各章のはじまりと終わりには、その場所から見たその世界の風景画を入れています。世界観に没入しながら、冒険を楽しんで欲しい!という思いで描きました。
ステージ別に攻略していくコンテンツ
章ごとの中身はというと、ちゃっかり真面目な内容になっています。
1. 思考の特性と背景にある課題
2. その課題を解決する描き方
3. その描き方をするためのアプローチ
4. 具体的なメソッドの実施手順
5.描くときのポイント
6. 「なぜそのような描き方をすれば思考が飛躍するか」というメカニズム
7. マインドセット
8. 邪魔してくる魔物と注意する点
9. 攻略したその先に見えてくる世界
課題に共感したら早速トライする、トライしたらポイントを理解する、理解したら注意点を意識する、という流れで読める構成です。
ビジネスの現場で活用されてきた厳選メソッドを掲載
メソッドの部分では、全体で37種類の技法を掲載しました。すぐにできるものから、習得するまで数年かかるものまでいろいろです。パラパラとめくりながら、使いたいものを探してみてください。
ダウンロードできるテンプレートもあります。書籍を購入された方は、無料のSHOEISHA iDにログインすることでPDFのファイルを入手できます。
「描く理由」が図でわかる
8つの思考に対して、ご紹介した方法がなぜ役に立つのか、そのメカニズムも図解しています。ただ描けばいいだけじゃない。目的別に役割が異なるということが、これらの図から理解できるかもしれません。
ようこそビジュアル思考の冒険の世界へ
線をひくこと。
見たてること。
そういった人間が昔からやってきた創造的な行為を、あらためて見つめ直し、これからの世界を描くための本ができました。
ビジュアル思考という言葉を使ってはいますが、あらゆる「思考する人」に楽しんでいただける本になったと思います。ぜひ手にとって中をめくり、読んでみてください!
《著者からのメッセージ》
未来のことをチームで考えつくり出す。
このような活動をしている私にとって「絵を描きながら考える」ということは、必要不可欠な技術でした。しかし、この技術の本質的な価値は、これまで伝えてこれなかったように思います。
図示することの「わかりやすさ」や、イラストレーションの「求心力(かわいらしさ)」が注目されてはいますが、これは、表層的な一部分の効果に過ぎません。
「絵を描きながら考える」ことは、描いている人の無意識領域に変化をもたらします。
また、チームを一つにまとめたり、わからないことに気づかせてくれたり、発想を劇的に飛躍させたりしてくれます。このような効果をより多くの人に伝えたいと考え、この本の執筆に至りました。
時代の潮目が大きく変わる現代、論理的には解決できないこと、言葉だけでは捉えきれないものが溢れています。その中で、感性を活かし、曖昧なことや複雑なことを受け止めていける「ビジュアル」は大きな武器になるでしょう。
いままで見えていなかった世界を冒険するように、楽しみながら読んでいただければ幸いです。
三澤直加
よろしければ、サポートよろしくお願いします。 次の活動にむけた構想に活用させていただきます。