Green Talk 112 : 制度と文化と
今週は東京は曇天と雨、ですね。
今日はとくに寒さも追加されて、個人的には気持ちも体も「うーむ」と思う日であります。夕飯は、なので、楽するに決定。カツオの柵を買ってきてお刺身中心で。
自分のために、ベランダの水やりをやったり心地のいいことも少し多めに。
カツオも買ういつものスーパーに行く道に、セブンイレブンがあります。道にそそり出るように上りが立っているので、なんだろう?とみてみたら、”エシカル”という言葉が書いてありました。
家に帰って、調べてみるとこちらの「今から食べる、帰ってすぐ食べるなら緑のシール」という、販売期限が迫ったおにぎりやお弁当などに緑色のシールがついていて、それを買うとnanacoポイント(nanacoを持っていることが前提)が販売価格(税抜)の5%追加付与されますよ、というものでした。
instagramでも#エシカルプロジェクト、といれると、このセブンイレブンさんの取り組みがすごくたくさん出てくる!
このセブンイレブンさんの記載で”イイこと”という言葉で書かれていたのですが、購入した人は、1)ポイント貯まる、2)食品ロス削減になる、という2つのことがあるとのことでした。
本人へのリターン、社会へのリターンですね。
こういうことが、徐々に増えてくると思うのですが。
この2つを持って物事が回る仕組みや仕掛けには、他にもどんなものがあるのかなとみてみたくなり、調べてみました。
2018年の情報なのですが、ノルウェーではペットボトルのリサイクル率が97%という数字と、その仕掛けがいくつか記事になっていました。
仕組みとしては、消費者目線で、PANTという名前の「デポジット制度」があるそう。皆さんがそれがあるから、プラスチックは自分のものではなくてお金に変えて返すもの、という感覚があるそう。
回収機では、面白い仕組みも。ボタンが2つあるそうで、緑だと全額戻ってくる、赤の十字を押すと増額されて帰ってくるか or 全額寄付のどちらかというローテリー的な機能も付いているそうです。
同時に、プラスチック製造者目線では、課せられる環境税がリサイクルすればするほど、減る仕組みになっていて。さらに業者全体でリサイクル目標値である95%以上に達したら税を払わなくてもいいことになるという制度が存在して。
また、小売店等至る所に、デポジットできる回収機もあるのだと思います。
アメリカだと、カリフォルニア州で、California Redemption Value(CRV)というものがあり、そのマークがついているリサイクル対象の飲み物の容器をリサイクルセンターに持っていくと払い戻しを受けることができるそう。
センターなどはノルウェーみたいに多めなのかな?と思い、住んでいて土地勘もあるSan Joseを例に見てみました。
元職場からハイウェイを使わない車で10分圏内に2件ありました。この距離なら利用しにくくはないかもですが、できたら小売店店頭でが嬉しいかもと思ってしまいました。
その最後の私の「おもってしまった」一言が、消費者側としてこれからもっと気にするところで。
ノルウェーの例で書かれていた印象的な言葉。
プラスチックは自分のものではなくてお金に変えて返すもの
この感覚があればもしかしたら出ない言葉かもしれない。
デポジットを入れて、企業にも何らかのサポート制度があっても、文化に近しい”それ”を醸成する必要があるのかなと感じています。
「10円ならいらない、面倒だからやらない」を公共の場で容認し続けたら成り立たない話を、成り立たせる1つのKeyでもあるのかもしれません。
でも...そこには、「ノルウェーはそうなのね!すごいのね!」な私のちょっとしたバイアスがかかった見方があったかもとおもいました。
中高生のとき、自販機で買った瓶をちゃんと戻すと数円帰ってきたような記憶も、よみがってきました。わたしも、してました。
そう思ってみてみると、ノルウェー最大規模の環境団体の方々が、プラスチックをできるだけ使わない挑戦プロジェクトなどをされているという、参加された方の声が聴ける記事をみつけました。
行われている内容は、Recycleより手前の、Refuse/Reduce中心の活動ですがペットボトル回収率が97%の国でも、プラスチックへの暮らしのチャレンジは続いている。
制度が存在することは社会を動かして、文化は醸成することは継続して必要。車の両輪のような意味をなしているのだなと。
2017年に某SNSに自分が書いた言葉を思い出し。
再度読み返しました。
私はちっとも変わっていない。ただ、そうあれば、その1つの車輪も動くはずですね。
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「たまたま訪れた瞬間的な幸福気分と持続的な幸福感とは一つの点が異なっている。持続的な方が快適なのだ。」
ある学者の一言。
2ヶ月ぐらい時間という有限で貴重なものをたくさん頂戴して。
私はやっぱり持続的なものを作る日々を大事にしたいんだな、その継続の先に何があるのか見たいのだなと思います。
そして持続的なものを作る唯一の方法は、この今何をするか、の積み重ねでしかないなと。
そういう種類のものが世の中にたくさんあります。
その分野を知って、その分野で社会に関われますように。
そう思っています。そんな9月1日朝。
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