Beaさんから学び東京で実践する生活 10
Bea JohnsonさんのTED×Talks "Two adults, two kids, zero waste"のTed×Talkをみています。
ちょうど10になる、”Beaさんから学び...”ですが、今回は、彼女がゴミ0生活を実践して起こったこととしてお話しする最後のパートを見てみたいと思います。少し長めですが、書き出してみました。
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・自分のような家族の話をきいたら、少し前ならこう思った
「環境保護好きな、ヒッピーでしょう?辺鄙なところに住んで、毛も剃らないのよ」「どうせ専業主婦で、1日中ゴミのことを考えているんだわ。なんでも0から作っているのね」
・しかし、自分はヒッピーのように毛を生やしておらずグルーミングはしているし、フルタイムで働いており、手作りは少しだけの化粧品のみ
・健康に良い影響もあり、有害物質がとりのぞかれ病気にかからなくなった
・お財布にもいい影響があり、生活費が40%も倹約できた、倹約のその大きな理由は「使わないから」
・買うという行為が発生する時の主な点は「なくなるから買う」であり、その買う行為をReuseにシフトしたら、中古市場で購買したり、食品も量り売りを選んで商品の約15%にあたる包装代をなくしたり、使い捨てを再生可能にして買わなくなったりした
・それは「お金を、消えるものや埋め立てのものにせず、循環するもの(Reuseable)にしている」ということを意味している
・中古品をかってもそれはまた中古品として売れるのでReuseableだし、節約したお金がまた循環するようにソーラーパネルを買い結果それでまた節約ができた
・そして、最後に大きなことは、「シンプルということが自然に身に付く」
・人生の時間を意味のあるものに向けられるようになった
・ものにたよるではなくて経験による生活、持つことではなくてそうあることによる暮らしであり、その中で子供たちも笑顔であるということ
・幸せについては、ガンジー師の定義を引用「幸せであるということは、考えるこということすることが調和している状態である」
・自分にとってそれが、ゴミ0生活だったということ
・18歳の頃英語を学ぶ目的でフランスからアメリカに来たときは自分がこんな活動をするとは思えなかった
・こういう暮らしをしていることを書いた本が、ブログが、人を動かしゴミ0生活ができるお店も増えている
・それをした人たちに共通しているのが「もっと早くすればよかったという後悔」何を失うと思って、今までしなかったのか、これを行うことで何も失うことはないです
・むしろ自分を発見できるかもしれません。それはこの上ない幸せかもしれない
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最初のくだりについては、個人的には0から作りたい方でそれを許せる環境にいる方ならどうぞと思ったりしますが、Beaさんがおっしゃりたいのは、「会社に行く子育てをするなどの今の社会生活を担いながらもできることがある」ということかととらえました。
そして、健康や金銭面でプラスであるだけではなく、家族が「なぜこんなことを私たちが」と思っていないということ。シンプルに、HavingではなくBeingである暮らし。その日々の中で、家族全員が笑顔で毎日を過ごせるということ。
この点については、著書の”ゼロ・ウェスト・ホーム”から少し引用したいのですが、必要に応じて家族との会話をBeaさんがされたからこそ起きた笑顔とも感じます。
例えば、お子さんは、最初なぜ自分たちが量り売りで買い物をしているのか理解をしていなかったそうです。それを人にも説明できていなかった。根本をちゃんと話していなかったと彼女は向き合い、彼らにわかるようにはなしたそうです。
また、パートナーである夫は、”ノー・プー”(ノーシャンプー)の話でもあったように、彼女と同様、子供たちの将来のために行動を起こしたいと考えているものの、素直な猜疑心を持ってこの活動を行い、行き過ぎに声を発することのできる方と思います。
彼はまた、Beaさんがファーマーズマーケットや量り売りに夢中になり包装ゴミを減らそうとしているのをみて家計/経済がなし崩しになっていないかと絶え間ない不安に苛またりもしたそうです。そこで、彼にきちんと支出を見せることにより(これが生活費の40%ダウンの話)分析好きな彼の不安をとりさるということもBeaさんはされています。
試行錯誤を繰り返しながらも、身の丈にあったものを家族と探し、歩み続けた先の笑顔であるということ。そこは忘れずに頭の片隅に置きながら自分のできることを続けようと思ったお話でした。
そして、最後に、ガンジー師の言葉、「幸せであるということは、考えるこということすることが調和している状態である」ということを彼女は引用しています。
この言葉を見て最初に感じたのは、Beaさん自身は、ゴミ0生活をしている人という”結果”というより、内にある思いを言語化し、口にし、実際に行動したことが幸せ。そこを大切にされているのではないか、と読み取りました。
それも、著書のゼロ・ウェスト・ホームに書かれていたこの文で、そうではないかという確信に近いものを持っています。以下引用です。
”この本は、完全な、ゼロ・ウェイスト、つまり文字通りの「ゴミゼロ」を実現しようという本ではありません。現在の製造業のあり方を考えれば、まだそれが無理なことは明らかです。ゼロ・ウェストとは理念的なゴール、つまり少しでも近づきたい「魅惑の飴」のようなものです。(中略)個々人がどのくらいゼロ・ウェストに近づけるかは、国や地域、年齢や性別など、様々な要素が絡み合って決まるようです。でも、出るゴミの量がどのくらいかなんて、実は重要ではないのです。大切なのは、自分たちの消費の力が地球環境に及ぼす影響を理解すること、そして、その理解の上に立って行動することです。誰しも、その人なりに、できる範囲で、暮らしを変えていけるはずです。そして、持続可能な暮らしへの一歩は、それがどんなに小さな変化であっても、私たちの地球と社会に必ずプラスの影響をもたらすのです。”
最後は長くなりましたが、BeaさんのED×Talks "Two adults, two kids, zero waste"を読み解いてみました。
途中引用した、著書”ゼロ・ウェスト・ホーム”も読まれてみてください。
私もしっかりと読ませていただき、日々行動を起こせたら。
大切なすぐそばの人に、「あのね」とこの本を渡してみるつもりです。
私の必要でなくなったものは、誰かの必要なものですから。