Green Talk 118 : ブーメラン
6月になりましたね。
1ヶ月後の2020年7月1日からレジ袋有料化がはじまります。
いろいろなところでエコバッグどうする?やなにかの付録にエコバッグというものも目にするようになりました。
それと同時に、こういう言葉もみるようになりました。
「エコバッグは2,000円のものを買ったら、1枚2円のビニール袋1,000回分だよね。3日に1回買い物だと同等になるのに数年かかるね。」
「持ち歩くの忘れそう。」
うんうん、数字で見たらそうだ。
うんうん、私も持ち歩くの時間かかった。
すごく共感をします。
同時に、私はどうやってみるのかなとやっていることを考えてみました。
結果「エコバッグは特別なバッグじゃなくてもいい感じです」ということ。
おうちに余っているちょっと丸められるバッグを出かけるときに玄関に置いています。ぽいっと入れられる。お金や回収金額がもし気になるのであれば、その前に1度、自宅のバッグをみてみるのもおすすめです。
あとは忘れても出先で、乾燥したものは持っているバッグの中にポイッと入れます。
密かなお役立ちものは、家にあるビニル袋を1つ、バッグにポンといれておくこと。本当にカードぐらいのあつみにこのたたみ方だとなるので、コンパクトで気にならないです。水分がでるものもこれで大丈夫。エコバッグを持ち歩くという習慣化するまでがやっぱり時間がかかったり、あ、忘れた、というがっかり感もあるのでこれには相当助けられました。
タイトルがすごいですが笑、CHINTAIさんにわたしがいつもやる三角たたみ他が載っていました。
こういう行動をしていた根本は何かなともう少しだけ考えると、私の中ではレジ袋有料化は、ビニル袋を「絶対に利用しないでください」とは捉えていないことでした。
「新たなビニル袋を増やさないために何ができるかな」ということを考えることと捉えています。
ここまでは、自分が自分にできること、ですね。
ここからは、自分が誰かにしてもらえること。誰かに自分ができることのお話で。
ちょっと前に、初めて知ったブーメランバッグ のこと。実際に、彼らNPOの活動を見せていただいて、作り方はNPOが共有、だが、布を集めたり人を集めたりソーイング場を作ったりロゴ製作の実務は受け取った一人一人の作り手で。そのKnowhowや手順も共有してくださっていて。「バッグをつくり設置するのは過程の一番最後におきること。その前にあなたの住む場でコミュニティを作る/持つこと」とメールには書いてありました。
目的は作ること、ではないんですね。作るは手段。
日本でどこかしているところも見てみたいなと思ったら。
実際にそのNPO団体の手引きでやられている方たちが和歌山にいらっしゃいました。
素敵ですね。最初に作られたバッグは、男性ものの浴衣の反物だったそう。
その後も、お母様のタンスから出てきた布、とかそういうものを自分のすぐそばで集めて集めて、作られているそうです。
また、どこか店舗に置くというよりは、団体を立ち上げ、作り、バッグを1つ500円で販売されています。その売上は、ミシン糸などの材料費、機材購入やメンテナンス費、活動を広めるための広報ツール制作などに利用されているそうです。
とっても素敵なバッグなので、「あ?それどうしたの?」と持っている方が誰かに聞かれそう。そこから、「あのね」って話せる。それも1つの形なのだなと思っています。
また、ブーメランバッグ の概念を大事に別の形で昇華する形で実施されている方々が、以前書いた青山ファーマーズマーケットさんの他にもいらっしゃいました。
マーケットに出店もされるフジザサのエコストア パパラギさんです。
こちらでも、お店に、おうちで眠っている紙袋を持ってきてくださいとお願いし、まわしているそう。
実際にやられているからこその、生の声が鮮やかで好きな文です。一部引用します。
・「レジ袋いりません」というレジ係りを前にしてのご発声(?)もすっきりするし、案外気持ちがいい!そのうち、いかにクールに「あっ、袋、けっこうです」という台詞まわしに凝り始める。(そんな人いませんか?)
いろんな選択肢がありますね。
自分が自分のためにとれること。
自分が誰かのためにとれること。
誰かが自分のためにとってくれること。
ご自分が心地よい見方を持って選んで。
7月からの選択肢が、面倒くさいや辛いではなくて当たり前になるまでを一緒に過ごせたら嬉しいです。