Google AI Overviewsがニュース業界に与える影響とは?【7人の専門家の視点から解説】
こんにちは、田原です。
数年前まで無気力な中卒フリーターで、アニメ&ゲームが世界の中心だった僕ですが、EAに出会ったことで金持ち世界に突入しました。
今は、いろんな案件を検証しながら月230〜300万くらいの利益が出てるので、経済的にはかなり余裕になりました。(上を見たらキリないけどねw)
まぁ、こうやって自由にやれてるのも、当時の僕が「投資」「自分で稼ぐ」という一歩を踏み出したのが全てなんですよね。
詳しくはこっちで書いてます、どうぞ↓
ということで、本題に入ります。
GoogleのAI overviewsの爆誕..
2023年5月、Googleは新しい検索機能「AI Overviews」を米国で公開しました。この機能は、ユーザーの検索クエリに対して、Webソースを要約したAI生成の回答を提供するものです。
しかし、その導入直後から、事実関係の誤りや幻覚(ハルシネーション)を含む回答が多数報告され、ジャーナリストや出版社から厳しい批判を浴びることとなりました。
今回は、AI Overviewsがニュース業界に与える影響と、各社の対応策について、7人の業界専門家の見解を紹介します。
彼らの意見を通じて、デジタルメディアの未来と、AIとジャーナリズムの関係性について考察していきましょう。予測しておくことで、どこに投資すべきかも見えてきます。
AI Overviewsの現状と課題
拡大するAI Overviews
当初、Googleは5月下旬にAI Overviewsの規模を縮小すると発表しましたが、3ヶ月後の現在、この機能は定着しつつあります。
8月15日には、イギリス、日本、インド、ブラジルを含む6カ国で新たにリリースされ、日本語、ヒンディー語、ポルトガル語での検索結果にも表示されるようになりました。
主な懸念点
コンテンツの無断使用:
ニュースサイトの記事内容がAIに要約され、元の記事へのリンクが目立たなくなるクリック率の低下:
ユーザーがAI Overviewsの回答だけで満足し、記事ページを訪れなくなる可能性情報の正確性:
AI生成の回答に誤りや偏りが含まれる危険性透明性の欠如:
どのような検索クエリでAI Overviewsが表示されるのか、明確な基準が示されていない
業界専門家の見解
専門家①:Veronica de Souza(ニューヨーク公共ラジオ、デジタルニュース・オーディエンス部門ディレクター)
de Souzaは、AI Overviewsの導入によって直接的な戦略変更は行っていないものの、自社プラットフォームへの依存度を高める必要性を感じています。
de Souzaは、ニュースコンテンツに関する検索結果ページでのAI Overviewsの使用制限や、他のGoogle製品との「スタッキング」(複数の機能の重ね合わせ)の制限をGoogleに求めています。
専門家②:Bryan Flaherty(ワシントン・ポスト、オーディエンス戦略副責任者)
Flahertyは、AI Overviewsの最大の問題点として、情報源の不透明性を指摘しています。
また、GoogleがAI Overviewsの品質問題によってユーザーの信頼を失えば、YouTubeやTikTokなど、サイトへの直接的なリンクが少ない非従来型の検索プラットフォームにユーザーが流れる可能性も指摘しています。
専門家③:Mike Dougherty(Vermont Public、デジタル戦略ディレクター)
Doughertyは、地方ニュースサイトとしての立場から、現時点では大きな影響を受けていないと述べています。
しかし、今後のツールの進化と利用者の増加に伴い、状況が変化する可能性を認識しています。
Doughertyは、GoogleがAI Overviewsにクリック可能な引用や「[出版社名]によると」といった表現を導入することを提案しています。
専門家④:Scott Brodbeck(Local News Now創設者兼CEO)
Brodbeckは、AI Overviewsに対して比較的楽観的な見方をしています。
ただし、悪質なウェブサイトが正当な出版社のニュースコンテンツを組織的にスクレイピングし、AIで書き換えたコンテンツを公開して、Google検索結果やGoogle Newsでのランキングで正当なサイトを上回る可能性については懸念を表明しています。
専門家⑤:Marat Gaziev(IGN、オーディエンス成長部門副社長)
Gazievは、AI Overviewsの対話型の性質に注目しています。
Gazievは、Googleが信頼できる情報源とより深い関係を築き、RAG(検索拡張生成)フレームワークを活用して、AI Overviewsの精度を向上させる必要があると主張しています。
専門家⑥:Ryan Restivo(YESEOアプリ創設者、2022年レイノルズジャーナリズム研究所フェロー)
Restivoは、AI Overviewsの環境への影響について警鐘を鳴らしています。
また、競合他社がこの分野に参入することで、Googleのニュース検索におけるAI Overviews制限方針が変更される可能性も指摘しています。
専門家⑦:Seth Liss(ロサンゼルス・タイムズ、オーディエンスエンゲージメントディレクター)
Lissは、Googleの戦略変更の可能性を指摘しつつも、現在の方向性が続く場合の影響を懸念しています。
AI Overviewsへの対応策
専門家たちの意見を総合すると、以下のような対応策が考えられます:
自社プラットフォームの強化
アプリやニュースレターなど、直接的なユーザー関係を構築できるチャネルに注力
オリジナルコンテンツの価値を高め、単なる要約では得られない情報を提供
SEO戦略の見直し
検索結果ページでの表示順位だけでなく、クリック率(CTR)の向上に注力
長尾キーワードを活用し、AI Overviewsが表示されにくい検索クエリをターゲット
コンテンツの品質向上
事実確認の徹底と信頼性の高い情報源の明記
読者エンゲージメントを高める要素(ビジュアル、インタラクティブコンテンツなど)の追加
オーディエンス分析の強化
Google Search ConsoleやGoogle Analyticsのデータを詳細に分析し、トラフィックの変化を監視
AI Overviewsの影響を受けやすいコンテンツタイプを特定し、対策を講じる
代替トラフィックソースの開拓
ソーシャルメディア、メールマーケティング、パートナーシップなど、検索以外のチャネルを強化
ニッチなプラットフォームやコミュニティでのプレゼンス確立
ジャーナリストの価値の強調
報道の背景にいる記者や編集者の存在を積極的にアピール
地域社会との結びつきや専門知識を前面に押し出す
Googleとの対話
業界団体を通じて、AI Overviewsの改善要求や情報開示を求める
データの共有や協力関係の構築を提案する
まとめ
Google AI Overviewsの登場は、ニュース業界に新たな挑戦をもたらしています。
検索トラフィックへの依存度が高い出版社にとっては、大きな脅威となる可能性がありますが、この変化は同時に、より質の高いジャーナリズムと、読者との直接的な関係構築の重要性を再認識させる機会でもあります。
AI技術の進化は止められませんが、人間のジャーナリストが提供する深い洞察、文脈理解、倫理的判断の価値は、むしろ高まっていくでしょう。
ニュース業界は、AIをツールとして活用しながら、独自の価値提案を強化していく必要があることは容易に考えられます。
今後も、Google AI Overviewsの進化と、ニュース業界の対応を注視していけば、これから爆伸びする新しいニュース系スタートアップ企業に投資できるかもしれませんね。
それでは、楽しい投資ライフを!