推しと付き合うことはできるのか?~Impossible~
大好きなキャラクター(二次元)と友達になったり、恋仲になったりというのは、おそらく全オタクが一度は夢に見るのではないでしょうか。
推しと紡ぐ蜜月――それはたとえ天地がひっくり返ろうとも成しえない儚く朧な桃源郷……。
我々が推しと一緒になれる可能性はあるのでしょうか?
無いです。
しかしなぜ不可能なのか、その理由について言及している方は少ないと思います。(そもそも論ずるまでもないので)
今回はそんな不毛なテーマについて真面目に考えてみる試みです。よろしければお付き合いください。
1.時空が違う
一つ目は「生きている時空が違う」です。
既にどうしようもありません。
「そもそも存在しないのだから」と言ってしまうのは簡単ですが、ここでは、“私たちは情報媒体を通じて別時空の記録に触れている”という解釈をしています。故に存在はします。決して交わらないだけで。
あるいはもしも同じ世界に存在できたのなら、可能性はあったのでしょうか?
2.出会わない
作品内の推しの立ち位置にもよってきますが、基本的にまず出会わないでしょう。
多くの場合、世界は広いです。この地球上であっても、心から一緒にいたいと思える人に出会うのは現実的ではありません。
それに、ただ出会うだけではダメです。“個人的に”出会う必要があります。仮に相手がアイドルだったとしたら、ファンとしての立場では可能性はゼロです。"ファンの一人"ではなく、“あなた”として出会わなければなりません。サービスを受ける立場からはそれ以上になりえません。
“個人的に”出会う方法はほぼなく、犯罪や犯罪まがいを除けば「偶然」か「会えるかもしれない立場になる」しかありません。つまり、現実的ではないのです。
では、仮に“個人的に”出会ったとして可能性はあるのでしょうか?
3.年が離れすぎ
これは推しとあなたの年齢にもよりますが、まあ大抵は世間的に遠く離れていることでしょう。単純な話、2桁の差やダブルスコア、それ以上年齢が離れているなど言語道断です。場合によっては犯罪です。心は若くあってもダメです。感情は取り戻せても時間は取り戻せません。諦めてください。
え? 「相手は300歳だからセーフ」? それはそれで相手にされないと思うので……そこまで言うなら頑張ってみてください。
ならもしも自分も同世代ならワンチャンあったのでは?
一度はそう考えることもあるでしょう。本当にあると思いますか?
4.不釣り合い
あなたは推しと年齢的には可能性がある時代です。
さて、近づこうと思えば物理的には接近できる距離に推しがいます。ここからはあなたの頑張りがものを言います。あなたが物語の主役でないなら尚更です。
純真でチョロい系のキャラならあまり苦労はしないかもしれませんが、推しが背負っている使命や宿命、あるいは呪いや病いといった障害にどうにか決着をつける必要があります。ただの勘違いやトラウマから、解決不能だったり深刻なリスクを負うもの、はたまた世界を揺るがすものもあるかもしれません。
重ければ重いほど難しくなりますし、中途半端な意志では誰も幸せにならない結果になることでしょう。それだけの自信と実力、加えて魅力が必要なのです。
あるなら後は突き進むのみですが、どうですか?
まとめ
真面目に考えていて悲しくなってしまったのでここまでにします。
直接推しと会ってみたい話してみたい、愛してみたい愛されてみたいという欲望は雲を掴むよりも無謀な難題でした。あらゆる面で実現不可能な愛はまさに蓬莱の玉の枝。その美しさは想像の中でしか堪能できないのです。
だから我々にできることは一つ。
頑張ろう、推しを愛するために。
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