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【旅打ち番外編】台湾旅行(前編)_2023年2月
台湾駐在の頃(2007年4月~2014年10月)に使っていた現地銀行口座をいつまでも残していることがやや気掛かりでした。口座には多少お金も残っているし、勝手に口座を閉じられて預金没収とかになると悲しすぎる…
そろそろ預金引き上げと口座閉鎖をすべく台湾に行くか・・・と思っていたところで例の感染症禍となり、しかも運悪く?2020年春にワタシに下りた辞令がインドネシア駐在。あぁ、台湾がますます遠のく…
結局2年間のインドネシア駐在中に台湾へ行くチャンスなどあるわけも無く、2022年4月に帰国してからも台湾の入国規制は依然として厳しいままでしたが、同年10月より風向きが変わり到着後の隔離が無くなったため「さすがにもう行くしかないだろ」と心に決めた次第。
とは言え11月は韓国・ソウル競馬場、12月は高知競馬場や中京競馬場への旅打ちを行っていたのと、なんとなく1月下旬の旧正月明けのほうが何かと落ち着いてて良かろうと思い、つい2週間ほど前にようやく台湾へ行けました。
1日目/2023年2月9日(木)
フライト選択
今回の旅の始まりは羽田空港。朝7:55発の台北松山空港行きチャイナエアライン(CI)223便の利用です。
ワタシは兵庫県在住なので「なぜ羽田?」というところですが、それは関西空港からの往復だと飛行機代が恐ろしく高かったことによります。ワタシはCI派で日系よりも安く行けるはずなんですが、それでもなんと約12万円!
これはまだ大阪-台北間のフライト数が戻り切っていないことに加え、昨今のエネルギー問題による燃油サーチャージの高騰がその理由です。
そこで庶民の味方・ピーチアビエーションの利用も考えましたがそれでも往復7万円台。しかもフライトスケジュール的に現地滞在時間が短くなってしまうのも難点。
「うーん、これはもうちょっと様子を見ながら少し延期するか・・・」と半ば諦めながら念のためCIの羽田-台北便をチェックしたところ上述の朝イチ出発なら往復7万円(そのうち半分が燃油サーチャージ)。しかもこの羽田発にすれば帰りは関空着でも値段は変わらないのでここは即決。幸いJALマイルが貯まっているので伊丹→羽田は特典航空券で行けばいいし。
ということで前夜のうちに伊丹から羽田へ飛び、蒲田で前泊してからのスタートです。
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昔駐在していた頃から変わっていないボロい年季の入った機材でしたが、だいたい飛行機の中では飛行ルート画面を出すだけで、あとはiPadで本や漫画を読んで過ごしているのでまぁ問題無し。ただし冬季の台湾行きは気流の関係で東京からだと約4時間かかるのが地味にツラい(意外と遠い)ところです。
ワタシ個人の印象としてはやや遅刻常習犯気味のCI便ですがさすがに朝イチの便だと遅延も無く、定刻通り午前11時前に台北松山空港に到着。久しぶりの台湾に心躍ります。
入国規制(検疫体制)
2022年10月からの検疫体制の緩和が今回の訪台の決め手となりましたが、幸いにも2023年2月7日からはさらに緩和され、到着後にホテルで自ら行う抗原検査の実施も撤廃されました。単に「台湾滞在中に具合が悪くなったら自ら抗原検査を実施すること」という規制になりましたので、検疫カウンターに山積みされた抗原検査キットを1個取っていくだけです。(この記事によると2023年3月1日からキット配布も廃止されるとのことです)
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いま我が家にはもしもの時に備えて「研究用」キットを何個か常備していますが、医薬品として承認されたものの方がやはり高い信頼性があります。今回の訪台中は体調バッチリでしたのでこのまま日本へ持ち帰り、良いお土産をゲットできました。
まさかの滞在資格
結局検査キットを1個貰うだけで検疫を高速通過して入国審査へ。
実はワタシ、台湾駐在を終えた時の滞在資格は「永久居留」。台湾で5年以上暮らしたのでダメもとで永久居留証に切り替えようとしたらそれが通ってしまったので、台湾での永住権をゲットしてしまいました。
ちなみにこの永住権、台湾に年間183日以上滞在していないと翌年には資格を喪失してしまいますので日本への本帰国後は毎年オンラインで資格の維持申請を行わなければいけないのですが、一方で「5年に1回でも入国したら自動更新」という真偽不明の話も聞いていたので、維持申請せずに放っておいたままでした。
帰国してからも毎年2~3回は出張で行っていたのでその間に自動更新されたのか、ずっと永久居留証が使えたままの状態だったのですが、前回最後に台湾を訪問したのは4年前。さすがにもう永久居留証は失効しただろうと思い今回はノービザで入国しようと入国カードを添えてパスポートを出したところ、係官からは「あんた居留証持ってるやろ?出してやー」とのこと。
ええっ、我的居留證還有效嗎!?
「実は維持申請も何も行っていないんですが・・・」などと余計なことを話して藪蛇になるのはイヤなので、驚きつつも心の中で小さくガッツポーズしながら入国審査をパス。今回も無事に「再入国」という形で台湾に入ることができました。今回は2泊3日で帰りますが、その気になればこの先無制限に滞在できます。やらんけど。
いきなりミッション完了
台北松山空港に着いてまず行ったことはSIMカードの調達。到着ロビーにある中華電信のカウンターで5日間データ量無制限の4G SIMカードを300元(約1300円)で購入。韓国では同じタイプのものが約3000円かかりますので、やはり台湾は安いです。
さぁこれで街への出撃態勢も整ったので早速銀行にでも行くか。
銀行は南京東路五段にあり、頑張ったら松山空港からも歩いて行ける距離ですが間違いなくみっともないほどの汗だくになりますのでMRT文湖線→松山線で南京三民駅へと向かいます。運賃は20元と相変わらず安い!
銀行口座はちゃんとまだ生きたままであり、もちろん中に入っているお金も無事に残っていました。滞りなく手続きが進み、預金の引き上げが完了。
実は思っていたよりも多くお金が残っていたのと(ズボラなので正確に把握していなかった…)、永住権の更新?でこの先もしかするとまた台湾のお世話になるかもしれないこと(マジで?)、あとは台湾との繋がりがこれで切れてしまいそうな気がしてそれも少し寂しいと思ったことから、今回口座を閉鎖することはしませんでした。お金もまた来られるようにちょっと残して…
こんな感じで、空港に着いてからわずか2時間ほどで今回の旅のミッションは完了です。まぁ口座が生きていれば多分こういう流れになるだろうなとは思っていましたが。
光華商場/台湾の秋葉原?
さぁ、もうこれで懸念事項は何も無いので久しぶりの台湾をブラブラしますか。
旅打ちではない旅行は久しぶりなので、旅先に競馬場が無いことに戸惑いを覚えつつ「一体どこに行けば良いのか・・・」と少し考えてしまいますが、とりあえずGoogle Mapで目に付いたが光華商場。台湾の秋葉原?と称される電脳街です。そういえば7年半も台湾に住みながらここに行ったのは1回だけだったっけ… よし、行ってみるか。
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そう言えばここ台湾でもウマ娘アプリ(繁体字版)がリリースされているはず。ということはウマ娘グッズでも見付かるのではないかと思い中を物色しますが、あったのは何か他の日本アニメものばっかり。
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アニメには疎いので何か何なのかわかりません
競馬の無い台湾でウマ娘が人気になっているとは思えませんし、繁体字版はむしろ香港の方が主要ターゲットだろうとは思っていましたので、まぁこれは当然の結果でしょう。
それよりも小金が手に入ったので新しいスマホでも買ってみようかな。今使っているGalaxy S10から買い換えたいと思っており、一つ型落ちのS22が2万元ぐらいで売っていれば即決するんだけどなとか思いながら物色するも、あるのは最新機種S23ばかり。しかも3.5万元ぐらいしますのでさすがに手が出ません。
そんなこんなの2回目の光華商場でしたが着いてすぐに感じたのは、前回に来た記憶がすぐに蘇ったというか、まるでついこの前来たような感覚に包まれたこと。台北は7年半も過ごした街でアウェイ感が全く無いことに加え、あとはいい意味で街は何も変わっていないのがそういう思いにさせたのだと思います。
中正紀念堂
次に行ったのは中正紀念堂。駐在時の住居がここのすぐ近くにありましたので光華商場とは逆に何度となく訪れた場所ですが、なんとなく昔の感じに戻ってみたくなったので足を運びました。
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毎回これを見てズッコケる、面白展示です。
佐賀記念観戦/やはり旅打ち?
そうこうしているうちに時刻は16時過ぎ。日本時間だと17時過ぎになりますが、あと20分ほどで佐賀記念 JpnIIIの発走です。今回のJRA所属馬の大将格はカフジオクタゴンやバーデンヴァイラーに過ぎず、これは兵庫総大将・ラッキードリームに十分な勝機アリでしょう。
もちろんラッキードリームを1着軸に三連単馬券をSPAT4で購入し、中正紀念堂の無料WiFiに繋いでYouTubeライブにて観戦です。
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・・・結果はあまり触れたくありませんが、オープン特別でもせいぜい入着レベルの馬を含めて上位5着までJRA所属馬が独占。ラッキードリームは地方馬最先着の6着でしたが、それでも5着馬から7馬身差の惨敗。地方競馬ファンとして今回の中央馬との格差に思い切り落胆させられました…
やはり台湾に来たら牛肉麺
失意のまま中正紀念堂を後にし、次に訪れたのは微風広場。ここの地下にあるスーパーは日本から直輸入の食材が揃っていて、駐在時はよくお世話になったものです。久しぶりに覗いてみたくなりました。
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スーパーの中で撮影するのはちょっと気が引けましたので写真はありませんが、基本的に昔と変わっておらず相変わらず日本直輸入の食材でいっぱい!強いて言えば納豆(冷凍)の種類が増えているということでしょうか。昔はおかめ納豆とあともう一つぐらいしかありませんでしたが、今回見た限りでは7~8種類ぐらいありました。とりあえず納豆があるだけで海外駐在生活がグッと楽になるんですよね。
日も暮れましたのでそろそろホテルにチェックインします。今回のお宿は南京東路一段にある國王大飯店(Emperor Hotel Taipei)。随分と古く、いまではかなり鄙びた感じにはなっていますが、一泊2150元と高くないことに加えて場所的には非常に便利なところにありますので、今回はここにしました。
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60元でもそこそこ安いですが、コンビニなら半額で買えます
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そういえば今日は午前中に機内食を食べてから何も口にしていません。さすがに腹が減りましたので夕食を摂りに出かけます。
今回の宿泊先を國王大飯店に決めたポイントの一つが立地と言いますか、日本人駐在員御用達の繁華街・林森北路の隣ですので飲食店は山ほどあります。熱炒(台湾式の居酒屋)もいいのですが今日はあまり酒を飲みたい感じではなく、むしろ日本でときどき無性に食べたくなるあの一品を目指したいと思います。そう、牛肉麺です!
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駐在時代からよく行っていた天津街沿いの「玖伍牛肉麺」という店の紅焼半筋半肉牛肉麺(200元)ですが、食べ応えがあってこれだけで満腹。しかも味は期待通りのウマさです。
日本でも蘭州牛肉麺の店は一時注目されたかと思いますが、台湾の牛肉麺は中国大陸と台湾の食材が融合してできたものなので、独特のウマさがあるんですよね。これが普段から日本でも食べられたらいいのに・・・。
というか、やはり台湾はイイ!できればもう一度住んでみたいかも。
例えば交差点での車と人の優先度合い(多少車優先ですが、中国とかに比べると歩行者への配慮が行き届いていると思います)や、MRTできちんと整列乗車をする人たちなど、日本と同じような思考方式や行動様式で過ごせますし、後編で少し触れたいと思いますが台湾は全般的に歴史や伝統を大事にしていることも尊敬できます。
あとは日本の文化や食材もふんだんに入ってきていて、その気になれば日本とさほど変わらない環境で暮らせると思います。と言いますか、昔住んでいた時はまさにそんな感覚でした。
もちろん海外にいるのだから海外独特の文化や風習に包まれながら暮らすことを魅力として感じる必要がありますが、やはり生まれ育った土地ではないのでずっとアウェイな感じで暮らすのは疲れることも事実。それであるがゆえ、適度に日本・海外現地それぞれの文化や風習が混じった、自分にとってベストなバランスでの生活が楽しめるのが台湾だと思うのです。
永住権もあるし、ちょっと考えてみようかな・・・(重い重い(笑))
という訳で初日のことを書き綴ってきましたがここまでで5000字を超えてしまいましたので、2~3日目は後編として続けます。ここまでお付き合い頂きありがとうございました。
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