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【旅打ち】ソウル競馬_2022年11月(後編)

本編は旅行記をメインとしていますので、今回観戦してきた韓国競馬で得られた知見は別途「ワタシと韓国競馬」マガジンにて記事をアップします。

前編(1~2日目)はコチラ↓

3日目/2022年11月13日(日)

今日もソウル競馬場へ

昨夜は結構な雨が降りましたが今朝はすっかり止み、曇天ではあるものの今日は一日傘無しで過ごせそうです。昨日同様、東大門歴史文化公園駅から地下鉄4号線に乗って競馬公園駅へと向かいます。

予想紙"エース競馬"片手に元気に出陣!
G1開催ということでパドック中継準備も着々と

ソウル競馬場に着いたのは午前11時過ぎ。ソウル3R発走まで30分弱ありましたが、韓国の予想紙は情報量が多い上にワタシの語学力は韓国人並みにスラスラ読めるレベルでも無いため、ここは自重。1時間後の釜山慶南1Rに向けてじっくり読みながら予想を開始します。

韓国ではソウルでの全10~11レースの合間に釜山慶南や済州の全6〜7レースを等間隔(25~30分間隔)で挟み込みますので(正午前後の時だけは40分間隔を2レース続けることで昼食時間を確保)、第2場も余裕をもって賭けることができます。

例)ソウル1,2,3R → 釜山1R → ソウル4R → 釜山2R → ソウル5R → ・・・

釜山慶南1Rではオッズを見ずに単勝5番を買いましたが、1番人気で1着となり2.8倍の的中。昨日もそうでしたが、時間をかけて読み込めば普段日本で行なっている予想法(特に地方競馬における先行重視型の予想)がそれなりに通用するのだという手応えを掴みました。

・・・が、その後はほぼ毎レースでその姿をみる父日本調教馬産駒(フェデラリストやテスタマッタ、リミットレスビッド産駒)を中心に買ってしまい、ソウル7Rまでハズレ。まぁこのような「方針のブレ」により馬券をハズしたことのある方は多いでしょうし、競馬ってそんなもんですよね?

この日の昼食は韓国式のにゅうめんをチョイス
やさしい味が染み渡ります

大統領杯(韓国G1)

そうこうしているうちにソウル8R 大統領杯(ダート2000m)の時間となりました。このレースは韓国で5つしかないG1レースの一つで、秋古馬三冠レースの第2弾です。内国産馬限定の距離2000mということで、ちょうどひと昔前の天皇賞・秋に例えられるかも知れません。

ここで、”G1"と表記していますがこれはローカル格付けです。韓国はICSC(International Cataloguing Standard Committee、国際セリ名簿基準委員会)パートII国ですのでコリアカップとコリアスプリントしか国際格付けを取得しておらず(共に国際G3/韓国G1)、この大統領杯は国際ルール上はリステッド未満の扱いです。

断然の一番人気(単勝1.8倍)は前走コリアカップを勝った⑩위너스맨/WINNER'S MANですが、調教欄を見てみると「普通」となっているのが少し気になります。一方、昨年の覇者で2番人気の③심장의고동/SIMJANGUI GODONGは「優秀」となっていることや、コリアスプリントでラプタスに勝った어마어마/EOMA EOMAも次走では格下に辛勝と絶対王者感はみられなかったので、「もしかすると10番は吹っ飛ぶのでは・・・?」という色気がムクムクと。

当日の予想紙(”エース競馬”)より
ちなみにSIMJANGUI GODONGは「心臓の鼓動」という意味です

まぁ吹っ飛ぶとまでいかなくても3着敗退ぐらいは普通に考えられるので、その2頭に加えて3歳クラシック二冠の⑦캡틴양키/CAPTAIN YANKEE、近2走2000mを連勝中で調教が良かった②흥행질주/HEUNGHAENG JILJU、そして1200〜1800mで幅広い適性をみせている⑥라온퍼스트/RAON FIRSTの5頭(結局上位1〜5番人気ですが)で三連複ボックス10点にしようかと思いました。

・・・が、ここでさらに頭をよぎったのは「三連複は無慈悲に安い場合がある」ということ。

韓国の馬券販売比率は「馬連」「三連複」「それ以外」で3分の1ずつとなっており、着順が入れ替わっても大丈夫な連勝複式が人気です。そこに単勝1倍台の一番人気が絡むと特に三連複のオッズは異様に下がる傾向をこれまでの韓国デスクトップ競馬(エアプとも言う)から掴んでいました。単勝より三連複の方が安いということもザラにあります。

そんな馬券は獲ってもなんか悔しいだけですので、日本ではほぼこういう買い方をしない馬単5頭ボックス20点で勝負することにしました。もともとこのレースの予算は2万ウォン(約2000円)と決めていましたので、1点を2000ウォンから1000ウォンに下げるだけですし、100円×20点は日本でもよくする買い方です。

馬単ボックス2,3,6,7,10@1000ウォン

その結果・・・⑩WINNER'S MANは3着に敗れ、⑥RAON FIRSTと③SIMJANGUI GODONGがワンツーフィニッシュ。馬単215.3倍ゲットとなりました!ちなみに三連複は15.7倍と、やはり単勝31.9倍より低い配当に。

1着RAON FIRST(牝5、父MUSKET MAN)
2着SIMJANGUI GODONG(牡6、父JIGEUMI SUNGAN)
父JIGEUMI SUNGANはイングランディーレの子です
3着WINNER'S MAN(牡4、父MUSKET MAN)
あと、5着LOOKING GOOD(牡6、父フェデラリスト)の写真も
ブービー人気ながら最速の上がりで掲示板と大健闘!

そして納税

最近日本でもご無沙汰の万馬券を韓国で当ててしまいました。さぁ払い戻しに行くか・・・待てよ!確か韓国では100倍超の的中馬券には税金がかかるはず。(以前の記事で少し触れました↓)

韓国では有人窓口で引き換えた現金券(バウチャー)か的中馬券を自動発売機に投入して馬券を買うという方式なのですが、とりあえず今回の的中馬券を発売機に入れてみるとバウチャーと共にこんなものが発行されました。

払戻領収証
実払戻額 168,300ウォン
税金対象払戻金 215,300ウォン
その他所得税 -42,800ウォン
地方所得税 -4,200ウォン
100倍超過

うむ、確かに所得税として差し引かれました。税率は22%と聞いていたのですが、上記で計算すると21.8%にしかなりません。どうも払戻金から1300ウォンの控除が行われ、そこに22%を適用したものと思われますが詳細は不明です。このあたりは引き続き調査していきたいと思います。


大統領杯の後もまだレースは少し残っていますが、昨日・今日の二日間で約1.5万円の勝ちとなりましたし、もう今回は存分に楽しんだので勝ちを確定、撤収することにします。

明堂(ミョンドン)を覗いてみる

今晩は韓国人の友人との約束は無く、単独行動。コロナで随分衰退したと聞いて気になっていた明洞を覗いてみることに。

思っていたより街は人で賑わっており、外国人観光客の姿が多くみられました。この明洞は学生時代からずっと歩いてきたところなので、こうしてまた活気が戻ってきていることを嬉しく思います。

小一時間歩き回っていると時刻は19時。お腹が空いたので参鶏湯で夕食。

いつも来る「百済」という名前の参鶏湯専門店
ここもコロナで潰れていなくて良かった・・・
熱々で唇をヤケドしながら完食。ウマい!

ソウル市内は冬が近づき、この日はちょっと冷え込んだのですが熱々の参鶏湯で体も温まり、ホテルへ帰還。また20時半という絶妙な時間の帰還につきこの日も高知12R 一発逆転ファイナルレースを購入するもスカでした・・・

4日目/2022年11月14日(月)

みんな大好きロッテマート

今日は15:45発の仁川発関西行MM006便で帰るのですが、午前中は時間がありますのでホテルを10時にチェックアウト後、地下鉄4号線で移動してソウル駅横のロッテマートへ。

ロッテマートはソウル駅をみて右手にあります
ロッテマートの東側にある旧ソウル駅舎
1925年竣工の歴史ある建物です(Wikipedia

このロッテマート、とにかく店舗が広大で何でも揃っている上に、買い物の間はスーツケースを無料で預かってくれたり(コインロッカーもありますがいつも埋まっているので、その奥の有人預り所を利用しましょう)、レジでパスポートを見せるとVAT(付加価値税)還付後の値段で精算できたりと(50万ウォン超購入分のVAT還付は空港で行われます)、もうこれから帰る外国人のためにあるんじゃないかというぐらい充実しています。(しかも空港鉄道の出発駅は隣です)

キムチ爆買い

ですのでワタシはいつも帰るときはほぼ必ずここに寄って食料品などを買うのですが、今回の戦利品はキムチ

  量り売りで容器に入れてもらい、それをラップでグルグル巻きにするので飛行機も大丈夫。
帰着まで非冷蔵だけど大丈夫かと訊いたら「元来常温発酵だから全然OK」とのこと。
まぁそう言えば冷蔵は発酵速度を遅らせているだけですからね。

いつもはインスタントラーメンとかレトルト食品に留めるのですが、キムチ売場のおばちゃんの強い引きに屈して試食すると、特にタコキムチのウマいこと!申し訳無いですが日本で在日韓国人が経営しているような専門店よりおいしいです。

気が付くとタコに加えて白菜、ネギの3種類を合計1万円分購入。競馬の儲けがほぼキムチ代へと消えました・・・

さすがに1万円は「高い」と思いますよね?

しかし100g単価は白菜200円、ネギ400円、タコ500円といったところで、日本の2倍といったところ。韓国の物価の高さや本場のおいしさのクオリティを考えると自分としては許容範囲です。

ちなみにネギとタコは容器パンパンに詰めて700~800gずつ、白菜に至っては1.7kg分の購入でしたので合計1万円にもなりましたが、さすがにこれだけ纏め買いするとイカやサワガニ、あと何か知らんやつまで3種類100gずつのおまけを付けてくれました。

そんなこんなで帰りのスーツケースの半分はキムチという状態にしてソウル駅から空港鉄道(直通列車)に乗り、13時前に仁川国際空港へ。今回の旅最後のご飯は迷いに迷ってチャジャンミョンを選択。

あまり日本で食べられないチャジャンミョン
全く辛くなくて、これはこれで独特のおいしさ

帰りの飛行機は出発が35分遅れて関西国際空港第1ターミナルに到着。ピーチは行きが第2(LCC専用)ですが帰りは検疫機能が整った第1なんですね。

これは仁川国際空港で撮影

飛行機自体は第2に停めて、バスで第1へ移送・・・かと思っていたらちゃんと第1のボーディングブリッジ付きゲートに付けてくれました。ワタシはバス利用ですが、電車で帰る人にとっては絶対に第1が便利なので、この体制は是非続けてほしいものです。

以前なら到着後はくねくねとあちこち歩かされて唾液検査へと進み、その結果が出るまで1時間や2時間待たされて・・・という状況でしたが、今はワクチン3回接種者はVisit Japan Webというサービスで事前審査を通過していれば、当日はスマホのQRコードを見せるだけで15秒程度の高速通過です。旅の最後に大きな隔世の感をみました。


以上、前編・後編の2回に分けてお届けした今回の旅打ち記。

確かにまだマスクは着用しなければいけない(韓国は屋外でも日本と同じぐらいの着用率でした)のですが、その点を除けばもうほぼ完全にコロナ前に戻ったと言えるでしょう。実際、日本人を含む大勢の外国人があちらこちらで楽しそうに旅をしている姿を見かけましたし、自分もその一人になれたこと、そしてようやくデスクトップから卒業して韓国競馬の実践/実戦に臨めたということで、大変実りある有意義な旅となりました。

飛行機代もこれから便数が戻ってもっと安くなると思いますし、規制的にもホント気軽に行けるのが韓国。これからも韓国競馬の魅力発信に頑張っていこうと、モチベーション上昇中です。今後も引き続き宜しくお願いします!

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