【旅打ち】金沢競馬_2022年10月
多分20年近く前に一度行ってるはずなんだけど、殆どその時のことを覚えていないのが少し気になっていた金沢競馬場。ちょうど連休を微妙にズラすことによりのんびりと旅打ちできる開催日程でしたので再訪してきました。
1日目/2022年10月10日(月)
今回の旅のスタートは大阪駅。JR西日本の在来線特急の中ではエース級のサンダーバードに乗って、一路金沢を目指します。
コロナ禍前はたまに出張で福井へ行くことがあり、このサンダーバードにはいつもお世話になっていたのですが、やはり新幹線より在来線特急の方が味があって自然とテンションも高まります。
ワタシの乗ったサンダーバード11号は定刻11:58に金沢到着。ちょうどお昼時です。金沢に来たら食べない訳にはいかないものがあります。そう、寿司です。
噂には聞いていた、金沢の寿司のレベルの高さ。回転寿司(実際は回っておらずタッチパネル注文です)には属しますが普段関西で食べる寿司とは段違いのウマさ。
実はスーパーで売っているパック寿司って、シャリが大きすぎてあまり好きではないんですよね(刺身は大好き)。あと、ちょっといいところの「回らない寿司」に友人たちと行っても、大体いつもお酒とアテでお腹がいっぱいになり最後に4貫ほどしか食べられないので、こうして一人旅の昼食としてシャリが程良い大きさの寿司を選ぶことの良さを改めて実感しました。
さぁ、満腹になったので観光に行きましょう。
石川県立歴史博物館
金沢駅東口を出るとすぐに市内周遊バス乗り場がありましたので、それに乗車。「広坂・21世紀美術館」というバス停で降り、百万石通りを東のほうへ5分ほど歩くと石川県立歴史博物館に到着です。
なんだか舞鶴の赤レンガパークにも似た景色ですがそれもそのはず、ここは舞鶴と同じく旧日本軍の兵器庫だったからです(舞鶴は海軍、ここは陸軍と少し違いますが)。
残念ながら展示物は撮影しても良いけどインターネット上へのアップロードは禁止ということでしたので写真はここまでですが、まぁ加賀百万石・前田家のスゴさが分かる、見応え十分の常設展示でした。
ちなみに展示物の中には上杉謙信の書状がありました。ちょうど博物館が紹介していますのでリンクを貼ります。
アップロード禁止は著作権法上の問題かと思うのですが、上杉謙信が没してから50年なんて余裕で過ぎているので、ちょっと禁止の根拠が分かりません。もしかすると展示側・閲覧側間の契約の問題かも知れませんが、入館時にそのような説明もありませんでした。まぁ禁止なら禁止でも良いのですが、少なくとも「何故ダメなのか」は明示しておくべきと考えます。
兼六園
博物館を観終わった後はバス停の方向に戻ると、すぐに兼六園(真弓坂口)に到着です。
うん、まぁ庭園です。実に立派な庭園です。
しかしあまり庭園には深い興味が無いので、次に行きましょう(正直、徽軫灯篭の写真を撮ることだけが目的でした)。
金沢城公園
兼六園桂坂口から出るとすぐ目の前が金沢城公園です。1788年に建てられ、今も現存する石川門(重要文化財)が出迎えてくれます。
ちょっと写真では伝わりにくいかも知れませんが、この石垣や堀の大きさ・広さが圧巻で、大阪城といい勝負ではないかと思いました。さすがは豊臣政権を支えた五大老・前田利家の居城です。
このあたりで時間は16時過ぎ。依然として雨脚も強いのと、今日は盛岡でマイルチャンピオンシップ南部杯JpnIがありますので、金沢駅に戻って駅ナカで酒とツマミを買い、駅前のホテルに撤収してイブニング盛岡とナイター高知参戦でこの日を終えました。(南部杯ではイグナイターの4着(1着から0.2秒差)に感動しました。ついにJpnIで好走できる兵庫の馬が出てくるとは・・・)
2日目/2022年10月11日(火)
金沢競馬場
朝9時20分頃に金沢駅前のホテルをチェックアウトし、9時35分発のファンバスで金沢競馬場へ向かいます。
ファンバスは約20分で到着。行きは5人ぐらいしか乗ってなくてガラガラでした。
この金沢競馬場、コロナ対策かと思いますがハッピーポイントカード会員でないと入場できません。んなアホな!
・・・でも心配ありません。着いてから申込書に記入すればすぐに入会できます(運転免許証など本人確認書類が必要です)。
入場1回ごとに+1ポイント、特別観覧席利用で+10ポイントなんですが、果たしてこのポイントが景品分貯まるのはいつのことやら・・・と後になって確認したら10ポイントでウェットティッシュと交換できることに気付きました。交換しておけば良かった・・・。
この日朝イチはまだ少し小雨模様だったのと、風が強くて寒かったので(スタンド内は暖房が点いているところもありました)1000円払って特別観覧席を利用。
それにしても金沢競馬場、想像していたよりもずっと快適で立派!
改装後の園田・高知ほどスタンド内は垢抜けていないけど、佐賀ほどのレトロ感も無く、個人的にはちょうどいい感じ。
さすが、JBCを二回(2013年と2021年)も開催しているだけのことはあります。
話の脱線:JBC開催地について
ここで話が脱線しますが、園田でのJBC開催が2008年の1回きりということや、高知・佐賀での開催実績無しということに寂しさを覚えています。今年は盛岡、来年は大井ということで結局大井・盛岡・川崎の3か所で回しているようなものになってしまっていますので。
過去、名古屋では二回(2005年と2009年)開催されていますが、新しい弥富の競馬場ではスプリント戦が設定できない上(900/920mの次はいきなり1500m)、スタンドがコンパクトすぎて恐らく無理でしょう(あんな小さなスタンドで人が密集すると危ないと思います)。船橋もスタンドが随分小さくなってしまったのでムリかと(馬場は文句無しなんですが)。
園田・高知・佐賀・笠松はスタンドの大きさも十分で、コース設定は可能であるものの(強いて言えば高知の1800mは微妙)、恐らく小回り過ぎて敬遠されているのでしょうね。そして、一周1200mの水沢と姫路は盛岡・園田といった主場を差し置くわけにはいかないということでしょう。
となると残りは浦和・金沢の2つ(門別は2歳優駿があるので除外します)ということで、やはりそうなってしまうのかと。「さすがに3か所だけの持ち回りはマズイ」となった時に都合良く浦和・金沢を差し込んでおくという形でちょうど収まりが良くなっている気はします。この先、東海以西で開催される可能性の低さが残念ではありますけれど。
再び、金沢競馬場
そんなこんなでこの日の金沢競馬。1Rのガチガチ鉄板馬券から4Rの三連単50万の大炸裂と、なかなかの波乱万丈さで午前中は楽しめました。そうこうしているうちに昼飯時になりましたので、人気のある「たこ勝」で「目玉ペア」550円を注文。
「ペア」という名前なので焼きそばとお好み焼きのハーフ&ハーフが趣旨ですが、焼きそばのボリュームが凄すぎて実際のお好み焼きはクオーター。
ちょっと上の写真ではボリューム感がうまく伝わらないかも知れませんが、お好み焼きは我々が普段よく目にするものの半枚、そして焼きそばはその3倍といった感じです。
後から来た若い兄ちゃんが「焼きそば大盛!」って言ってたので、最初は間違えてワタシにそれを出されたのかと思いましたが、これが普通盛りのペアとのこと。ワタシは米と麺は残せない人種ですので完食しましたが、もう暫くは焼きそばなんて食べたくないほどのインパクトでした・・・。
満腹すぎて思考能力が落ちた中、8Rまで参戦するも全てスカ。そこで特別戦は全て終わり、残りの9~11Rは一般戦ですのでもう撤収することにします。(結局馬券は午前中のトリガミ2つだけで大敗でした・・・)
帰りの無料ファンバスは15:10発と最終レース後の2便。ワタシは前者に乗って15:30に金沢駅到着。帰りのバスは立ち客も出るほどでしたが、最悪座れなくても所要20分ですのでまぁ耐えられるでしょう。
その後金沢駅構内の土産物屋を物色し、ちょうど良い箸が欲しかったので輪島塗の箸を購入。そして16:00発のサンダーバード34号に乗って帰途へ。
帰りは北陸新幹線・敦賀延伸部分の高架を眺めながらの乗車だったのですが、外観的にはもうすっかり完成の様子。次からは敦賀で新幹線に乗り換えることになるのでしょうが、大阪-金沢の時間短縮効果は25分程度らしいです(2時間31分→2時間4分)。
その25分のために途中乗り換えるのも少し面倒臭いですし、敦賀駅は西九州新幹線・武雄温泉駅のような対面乗り換えではなく、上下ホーム間での移動があるようです。
東海道新幹線の東京-新大阪間もそうですが2時間半ぐらいの纏まった時間を一つの列車で過ごすのは、ちょっと考え事をしたり、音楽を聴いたり寝たりしながら休息・リラックスしたりと、結構有意義に使える貴重な時間だと思うんですよね。それが途中でぶった切られるのはちょっと興ざめです。
今回、久しぶりに金沢競馬場へ行きましたが、思ったよりもずっとずっと良いところで、大阪からも東京からも電車1本で片道2時間半程度。着いたらウマい寿司も待っています。あと、金沢は太平洋戦争で空襲の被害を受けていませんので歴史的なところも一杯残っていますし、何せ昔は加賀百万石の中心地。そして今の街並みも完全に大都市です。1泊2日ぐらいで気軽に行くにはちょうど良いところだと思いました(そのあたり、高知や佐賀は予めちょっと気合を入れないと行きにくいと思います)。
またいつか金沢へ行きますか。とりあえず金沢競馬の開催日程は常にチェックしておこう・・・。