①乳児遺棄に至る最大の理由
乳児遺棄をゼロにしたい
なぜ乳児遺棄が起きてしまうのか。何が理由なのか。それを探るために実際の出来事をひとつピックアップして考えてみます。
2019.11月 成田空港内トイレで女児出産後、公園へ遺棄した事件。詳細はこちら(NHKニュース) この女性の話から気になる点を4つ書き出しました。
気になる点
・産婦人科へ行っている(妊娠7ヶ月頃)
・就活で他のことが考えられなかった
・親に迷惑かけたくなかった
・出産後、救急車を呼ぼうとしたが就職できなくなると思い首を絞めた
そう、この女性は産婦人科へ行ってるんです…全く行動しなかったわけじゃないんですよね…ここで助けてあげられなかったのかと思えて仕方がありません。
就活で他のことが考えられなかった、親に迷惑かけたくなかった…複雑な環境が取り巻いていたのでしょうか。
そして出産後に救急車を呼ぼうかと思ったといいますが、赤ちゃんが大きな声で泣いたので焦ってティッシュペーパーを口に詰めたとのこと。きっと覚悟が決まらずあわあわしているときに大声で泣かれて、ちょっと静かにして…!って感じだったんじゃないでしょうか。公共のトイレだし、誰か来たら気づかれてしまいますもんね…
それぞれに解決案を記入してみました。
・産婦人科へ行っている
→医者から具体的な選択肢を提示してほしい
・就活で他のこと考えられなかった
→現実逃避せず情報収集する
・親に迷惑かけたくなかった
→日頃からコミュニケーションを円滑にする
・出産後、救急車を呼ぼうとした
→パニックにならず冷静な判断をする
箇条書きにまとめてみます。
解決案
外的要因、環境
-産婦人科医の対応
-親子の関係
-相談者の有無
本人の問題
-就活への考え方
-出産前後の判断ミス
こんな感じでしょうか。
さてここへきて気づいたことがあります。それは「彼女は知識不足だった」ということ。先の解決案のほとんどは全て知識があれば解決できます。
妊娠したくないのなら。
ー正しい避妊法を知っておくべきです。
避妊に失敗したと思ったら。
ー緊急避妊薬があります。
すでに中絶出来ない妊娠週だった。
ー中絶可能な週を知っておくべきでした。
相談する人がいなかった。
ー匿名相談があります。
産んでから育てられない。
ー里親制度、養子縁組制度、乳児院という選択肢もあります。
「正しい避妊」「緊急避妊薬」「中絶」「匿名相談」 「里親制度」「養子縁組制度」「乳児院」
これらを知らないことによる「知識不足」が乳児遺棄に至ってしまう最大の理由と考えられるのではないでしょうか。
知識があれば乳児遺棄という選択をせずに済むはずです。どこかで別の道を選択したはずです。
ではその知識不足をどうやって解決するか。次回はそれを考えてみたいと思います。
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前回のnote #自己紹介 はこちら→「乳児遺棄を日本からなくす」
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