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グランドピアノ弾いたら知らないおじいちゃんが声をかけてきた

街なかのグランドピアノを弾きました

先日、「別れの曲」と私という記事を書きましたがその続きです。

「別れの曲」の思い出裏話については、こちらで音声にてお聞きいただけます。

本日、ベーゼンドルファーのグランドピアノを弾かせていただきました。
思っていたよりも緊張はしませんでした。
下見に2度来たおかげかもしれません。
ただ、暑いのに手だけが冷たくて、そのくせ手汗がひどく、うまく動きませんでした。

はじめ、手ならしをさせていただきました。
初めて弾くベーゼンドルファーのピアノ。
ある程度想定はしていたものの、思っていたよりも鍵盤が硬く、ちゃんと弾けるのだろうかと不安に。

小さい子が遠くで泣き叫んだりする中、演奏開始。
最初は長年弾きなれた曲で心と体をほぐそうと思っていたのですが、頭が途中で真っ白になってしまいました。
楽譜がなくていつも暗譜で気持ちよく弾けていたはずなのに、今日はだめだめな演奏だったなと思います。

でもそのおかげか、2曲目はわりと自然体で弾くことができました。
遠くを歩く人の様子をうかがう余裕もあり、まちがったりはしたけれど、楽しく弾くことができました。

実際の演奏はこちらです。

ベーゼンドルファーのピアノ

さて、今回弾かせていただいたベーゼンドルファーのピアノ。
鍵盤の数が通常のピアノより4鍵多い珍しいピアノです。

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鍵盤がカタカタする感じというか、鍵盤が重いわけではないのですが、深く押すことを意識するととたんに硬くなるというか…。

印象・気づき
・ピアノ(弱く弾く音)が思っていたよりきれいに出る
・フォルテ(強く弾く音)が硬くて思っていたより鳴らない
・もっと鳴り響くと思っていたが、蓋があいていない分、受け止めやすい響きだった
・ジャズよりクラシックが向いてる(と思う)
・そしてたぶんゆったりした静かなクラシックがいいかもしれない

ギャラリーの印象としては、みんながみんな知っているど直球の曲のほうが、反応はよさそうです(当たり前ですね…)。

おまけ~おじいちゃんからリクエスト~

演奏が終わってコーヒーを飲もうとすると、一人の知らないおじいちゃんが近づいてきました。
手に「スタンドバイミー」の楽譜をお持ちでした。

「ちょっと、失礼なことをお尋ねしますが、今この楽譜を見て即興で弾けますか」
とおっしゃいました。
とても丁寧でジェントルマンなおじいちゃんでした。
「簡単なものでしたら、見てすぐ弾けるのですが、ここは前もって申告した曲じゃないと弾けないみたいなんです。」
とお答えしました。
申し込み時に、曲目と演奏時間を申告していて、基本的にその内容を変えてはいけないと係りの方から言われていました。
持ち時間は残り5分ほどあったのですが、係りの方がもうピアノの消毒も始めていて、難しいかなと思われました。


おじいちゃん「そうなんですね!弾けるんですね~。係りの人に聞いてみようかな。」
私「スタンドバイミーお好きなんですか。」
おじいちゃん「そうなんです、この曲が好きでね。」
私「ピアノお弾きになるんですか。たくさん書き込みされていますね。」
※おじいちゃんの楽譜にはびっしり書き込みがされていました。
おじいちゃん「いや、私は弾けないんですーさっぱり何書いてあるかわからないからメモしてるの。だから弾いてもらえたらいいなと思ったんです。」
私「そうなんですね~…残念なのですが、おそらく弾かせてもらえないかもしれません。」
おじいちゃん「聞いてみますね。」

おじいちゃんは係りの方としばらく話していらっしゃいましたが、規定を聞いて残念そうにお帰りになりました。
きっと、一度誰かが弾いているのを聞いて、この曲を誰かに弾いてもらいたいって思って、楽譜をお持ちになったのだろうなと思います。
ステキなおじいちゃまでした。

次は「スタンドバイミー」を弾こうかな。


本日も遊びにいらしてくださり、ありがとうございました。

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