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わたしのお仕事遍歴 #3|移住そして在宅フリーランスへ編
こんにちは。
東京から関東の地方都市へ移住した南端です。
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「わたしのお仕事遍歴」として前々回は大企業編、そして前回はベンチャー企業編を綴ってきたが、今回はベンチャーを退職した後のことについて書いていきたい。
▼前々回はこちら
▼前回はこちら
どんなふうに働く?
ベンチャー企業を退職したわたしは、いわゆる普通の会社員生活に別れを告げて夫の住む海辺の街へと本格的に移住をした。
さて仕事探しどうする?ということにもちろんなるのだが、「これまで頑張ってきたし少し休みながら考えたらいいじゃない」という寛容な夫の一言で、わたしは少しの間休職期間を定めた。
ゆっくりとした時間の中で、自分にとって働くとは?を考える日々だった。
大企業で総合職として働いた経験や、ベンチャー企業のスピード感溢れる日々をなんとか乗り越えた経験からわたしの導き出した答え。
それは、「会社員にはもうなりたくない」だった。
人生の残り時間、どう過ごすのか
大企業時代、残業中に周りを見渡すと、さまざまな社員がいる。
最近お子さんが生まれたばかりの先輩、
子供が反抗期なんだよねと漏らしていた上司、
この前結婚式を挙げたばかりの後輩…
当時独身だったわたしは「みんな早く家に帰ればいいのに…ていうかわたしも今後結婚・出産したとしてもこんな風に残業し続けるのかな…家族よりも会社の人と過ごす時間の方が人生で長くなるんじゃないの…」と不安に感じていたことを思い出した。
また、ベンチャー企業時代は、気まぐれな上司に振り回されることや会社そのもののルールなどに納得できない部分も多く、自分が窮屈な気持ちのまま長い期間を会社に捧げるのは無理があるかもなあ…と漠然と考えていた。
自分自身が実際に会社員を経験した上で、わたしは出来るだけ家族との時間を大切に、縛られるものを少なくしながら働いていきたい、という結論を出したのである。
もちろんこれが全員にとっての正解とは思っていないし、会社員にもフリーランスにもそれぞれの辛さや地獄があることは承知している。
ただ、自分が残りの人生を考えた時にどうありたいかを突き詰めた結果、「在宅でフリーランスとして働く」という選択をすることにした。
母が遺してくれたもの
また、このような選択に至ったのにはもう一つ大きな要因がある。
大企業を退職する少し前に癌が発覚した母の看取りだ。
わたしが東京に来てから母の病状は悪化し、一昨年母は天国へ旅立った。
母に残された時間がもう長くないとわかってからは、会社からお休みをいただき、しばらくは地元に戻ってリモートワークをしながら入院する母の元へと毎日通っていた。
(このような決断をすぐに認めてくれた会社の愛ある理解には、本当に救われたし感謝してもしきれない)
母を囲み家族みんなでたくさんの時間を過ごす中で、「わたしももっと家族を大切に、より多くの時間を共にしたい」と改めて思うようになった。
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人は必ずいつか死ぬ。
しかしそれまでの時間をどう過ごすか、それは他人にブレーキをかけられるものでもなんでもなく、自分自身で選び取ってゆくもの。
母が遺してくれたたくさんの愛に溢れた教えのうちの一つとしてわたしはそれを受け取り、自分の生き方に反映させていきたいと思ったのである。
決意、そして今
在宅フリーランスとして仕事をしよう。
そう決めてから現在まで、いくつかの企業様からお仕事をいただき、実際に稼働をしている。
海外事業や翻訳関連、SNS運用に関するものなど、自分の得意分野を活かしながら日々奮闘中だ。
まだまだ日は浅いが、フリーランスにしかできない時間の使い方や自由度を思う存分に満喫していて、慣れない部分はあるものの自分にはこれが合っている、と感じている。
業務外の時間は自分自身の幅を広げる勉強に使ったり、少し凝った料理をしてみたり、猫と戯れたり、行ってみたかったカフェに足を伸ばしたり、夕日を見ながら夫と散歩したり…
全て自分で決められるからこその難しさはあるものの、自分なりに挑戦したりもがいたりしてみながら、自分にとって心地のよいリズムを見つけて、この街での暮らしを大切に送っていきたい。
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そんな自由な日々