「ごめんね」じゃなくて「ありがとう」
新垣結衣さん主演の
映画「くちびるに歌を」
話題のニュースで
少し前に観たこの映画のことを思い出しました。
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舞台は長崎の五島列島。
昨日の夕食が、実家から送られてきた
五島列島の手延うどんだった事から
なんとなく観ることにした映画。
島の中学校で、合唱部が
「手紙〜拝啓 十五の君へ〜」を主題歌に織りなす素敵なストーリーでした。
●母親の優しい一言
映画の中でついメモにとったセリフ。
「そう言うときは、ありがとうって言うとよ」
母が中学生の息子に伝えた一言です。
合唱部の活動をがんばりたい男の子。
でも彼は、学校が終わったらすぐに
自閉症の兄を迎えにいくという
役割がありました。
そのためは部活動はできません。
しかし合唱を諦められない彼は
ある日、兄のお迎えをサボって部活に行きます。
その夜、お迎えに行かなかった事を
父親にひどく怒られてしまいます。
しかし翌朝、母親が
「迎えはわたしが行くけん。やりたいとやろ?部活。」
と優しく言ってくれます。
この母親の優しさ対して彼は
「ごめんね」と言うのです。
すると母親は
「そういう時は、ありがとうって言うとよ」と笑いかけてくれるのです。
このシーンで彼は
自分がお迎えにいけないことに対して
「ごめんね」と言いましたが、
部活にいけることに対して
「ありがとう」というのが正解だよと教えてくれる母親の優しさに感動です。
●「Sorry」は「Thank you」じゃない
前に香港人の友達に言われたことがあります。
「ずんはどうしてそんなにSorryって言うの?」って。
国際ボランティアをしていた時
プロジェクトリーダーだった私を
常にサポートしてくれた香港人メンバーに
私は毎回「Sorry」と言っていました。
それに対して
「何も悪いことをしていないのに、なぜSorryなの?」と聞かれるんです。
日本語では、文脈によって
「ごめんね」に「ありがとう」の意味が入ってることがありますよね。
ただ、「Sorry」には謝罪の意味しかないのです。
●「迷惑」ってなんだろう
そこ香港人の指摘で初めて
つい自分の癖で「ごめん」を多様していることに気づきました。
「ずんはどうしてそんなにSorryって言うの?」と言われた時
わたしはこの国際ボランティアプロジェクトをうまく遂行すべく
責任を感じていたんだと思います。
「自分でやらなきゃ」と思いすぎて、
誰も頼っていなかったんです。
変な責任感から、人を頼ることができていませんでした。
一緒に頑張っていく仲間を
「お客さん」のように扱っていたんですよね。
それはリーダーではなく、
ただのホストだったと今だったら分かります。
わたしも含め、多くの日本人は
いつのまにか
「人に迷惑をかけてはいけない」
と教え込まれています。
でもそれは本当に「迷惑」なのでしょうか?
迷惑 = 煩わしく、不快なこと
と辞書でひくと出てきました。
この迷惑の意味幅が日本では
あまりにも広すぎるなと感じます。
●「ごめんね」を「ありがとう」に
誰かが好意でやってくれたことに対しては、「ありがとう」と言いましょう。
こちらから何かお願いした際にも
「ありがとう」と言いましょう。
誰かに悪いことをしてしまった時は、「ごめん」って言いましょう。
許してくれた後は、
「ありがとう」と言いましょう。
ありがとう
ありがとう
ありがとう
ごめん
ありがとう
ぐらいのペースで本当はいいはずです。
つい「ごめん」って言っちゃう私、
それちょっと共感できるなっていう人
「ありがとう」をいっぱい使えるように意識してみてはどうかなと思います。
さぁ、今日から。
がんばる🐘
【ちょこっと靴のこと】
〈木型(ラスト)登場〉
靴のかたちをつくる木型。
いっきに靴をつくっている感が出てきました。
今日は靴をデザインするための
テープ貼りの練習。
平面のテープを、立体の木型に貼る。
これが立体の靴をつくる秘密です。