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10/31 佐賀の巨石パークは世界遺産に登録されるべき

おはようございます。
昨日「巨石パーク」という名前は軽いが中身はむっちゃハードな山登りをしたため、全身筋肉痛、部分的打撲で動きがぎこちないショローです。
3度ほど枯葉の斜面を「ズズズーッ」と滑り落ち、「キャー、とめて、とめて、だれかとめて~」と発するも山の中にはだれもいないのでありました。

管理事務所で駐車料金を300円支払う際、
「お天氣でよかですね。奥さんが一番乗りですよ」
と言われ、所要時間を尋ねると、
「2時間半くらいかな。安全に注意して行ってくださいよ。天の岩門はパワースポットですから、写真に何か映るかもしれません」
とたった一人いるおっちゃんに言われました。
2時間半ってけっこう時間かかるんやね、でも来たからにはしっかり見てまわろう。

山中腹の駐車場までの道は落ち葉で半分覆われていて、ひょっとしてあんまり来る人おらんのかも、と思いました。案の定、駐車場にはワタシの車1台のみ。
持ち物確認、水、グローブ、帽子、タオル、音叉と塩、iPhone、レスキュークリーム、案内チラシ持った、よし、行くか~。

明らかにフタをされている

昔から巨石好きなので、移住直後からこの「巨石パーク」はずっと氣になっていた。ですが他に行くところが多くて、後回しになっていたわけです。
「巨石パーク」というテーマパーク的なネーミングもいまひとつ行く氣になれない要因だったように思います。

結論から言うと、この場所は古代遺跡としてかなり貴重な場所で、なんなら世界遺産に登録されてもおかしくないんじゃないか、と思ったのでありますよ。
素人目に見ても、こんなスゴイ巨石が山中にあるってありえん。
とてつもなく巨大な石が超不思議なバランスで点在していて、驚きの連続です。とにかく度肝を抜かれる巨石群がなんと17基もある。
あまりのすさまじさに、この感動を誰かと分ち合いたい、珍しくひとりで行ったことを悔やんだほどです。
巨石には、人工的な切り込みやペトログラムのような文様が刻まれているものもあって、いったいどうやったんやろ、と不思議不思議の連鎖が止まりませんでした。

口みたいな切り込みのある岩があちこちに。


帰宅後調べたら、どうやら一この巨石パークは古代ピラミッド説もあるらしい。とはいえごくごくマイナーな説で、未だに注目されることもなく、観光客も少ないというのが現実のようです。
しかし、世界では「日本の縄文文化スゴイ」との潮流が起こっておるらしく、それを知らないのは自国のわれわれだけ、みたいなとこもあるのでもったいないんすよ、いや、ホンマに。
佐賀県さん、本氣で「巨石パーク」の認識を改めたほうがよかよ~。
まず、ネーミングを変えましょ。
「縄文巨石文化の聖地・下田山遺跡」とかに改名して、登山道をしっかり整備したら、まっこと佐賀県民の誇りの場になると思いますが、いかがでしょうか。

さて写真ではその巨大さが到底伝わらないとは思いますが、ワタシの忘備録の意味を込めてアップしておきます。ちなみに所要時間3時間。※印は未見。

①神頭石

木と比べるとその大きさが多少分かるかも。


②道祖伸(サヤノカミ)

石と石の間をくぐり抜けられる


③御船石


④兜石


⑤龍の石


⑥造化大明神


⑦イナリ石
⑧誕生石
⑨屏風石
⑩烏帽子石

そそり立ち方が半端ない迫力



⑪御座石


⑫天神石※
⑬雄神石
⑭天の岩門



⑮神籠石
⑯蛙石※
⑰たもと石※


ピタピタ


かっぽり


この並び、まっつぐ過ぎる側面


なぜ滑り落ちないのか?
巨大すぎて笑いがこみあげてくる


明らかに祭祀場ですね


絶妙のバランスで斜面に鎮座しておられる


こんな石をどうやって運んだものか?
やっぱりピラミッド技術?


クジラが口を開けそうになっているようにも見える


見るものすべて、なにかしら意味があるように思える


湧き水、美味しくいただきました。

水場があることは生きていくうえで、とても重要だと思います。
この山は湧き水が豊富な上、水がとても美味しい。

歩いていると、どんぐりや椎葉が落ちる音がするのです。
豊かな自然の恵みもあったということ。
そして、山中は日の光が木々の間から差し込んで明るく、どこに行っても陽のエネルギーが満ちている。
間違いなく、イヤシロチですね。

滑ったり転んだりしても、枯葉の寝床のうえなので大事には至らなかった。
なんとか無事に帰りたいと何度か思いましたが、歩いていていやな感じはまったくしませんでした。

全体にずっとこんな感じ


天の岩門の後ろ側

ものすごく興味深い場所ですが、正直ある程度体力がないと登れないかなと思います。
案内版も少なく、整備もあまりされていないため、やや危険な場所もあります。ワタシはなんどか道を見失いました。川を下っていきゃなんとかなるだろう、その辺の枝を杖にして道なき道を歩き、なんとか駐車場にたどり着いたときには、手足は泥だらけ全身汗まみれでした。
ですが、心底行ってよかったと思います。

いやぁ、こんなスゴイ場所がほおっておかれるのはもったいない。
もっとちゃんと研究されてしかるべきだと強く強く思います。

チャンスがあったら、もう一度チャレンジして、今回行きそびれた岩も見てみたいものです。ただし、次回は人がいる週末とかを狙おう。

では、今日もご機嫌元氣に参りましょう。お付き合いありがとうございました。

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