3/22 「化石しないでください」
おはようございます。
冷え込みが厳しかった今朝、布団の中で『アタゴオルは猫の森』のあとがきを読んでいました。ますむらひろしが作品を描いたときの背景などを綴っていて、このあとがきを読むともう一度読み返すことになり、延々とループが続くという境界危険エリアでございます。
今回、第3巻のあとがきに引っ張られた。
宮沢賢治が心の友・保坂嘉内に宛てた手紙の中にこの言葉があった、と知りました。それにしても、
「化石シナイデクダサイ」とはどういうことなのか。
その前後の内容は何なのか。
さっそくネット検索して、問題の言葉を「ひとでなしの猫」さんのblog『校本 宮澤賢治全集 第十三巻 書簡』の中に発見。
なにも知らないワタシには難解この上ない手紙ですが、賢治が保坂嘉内に対して、素でぶつかっていることだけは感じ取れる。
化石シナイデクダサイ
ますむらひろしがこの言葉を「噛みしめていく」意味とは……。
浅薄ながら考える。
社会の流れを、それはそれとして眺めながら、土中に埋もれてしまうことのないように。簡単に言えば固まってしまわないように、かしら。
そういう意味では、無職ショローの一人暮らしも「化石しないように」しなたいものですな。
そして、もうひとつ印象的な言葉。
「あなたは何もしないがいい」
ら? ひょっとしたら、これって『アタゴオルは猫の森』の主人公ヒデヨシの生き方そのもの。
つい先日、「全力でなにもしない」宣言をしたばかりなので、またしてもタイムリーな言葉に「むふふ」とほくそ笑みます。
ヒデヨシ的には「なにもしないわよ~♬」、こんな雰囲氣でしょうか。
いいんだ、いいんだ、このまま行っていいんだ。
勝手にそう思って、勇氣凛凛してしまいました。
なんでもじぶんに都合よく考えるのが、ワタシとヒデヨシの共通点です。
さて、賢治の保坂宛の手紙を読むと、うすうす氣がつき始めていたものの、ハチャメチャ未知の賢治がいます。「あなたにだけはひとの悪口を書きます」なんて箇所もあって、今でこそ世界に誇る天才賢治も、保坂の前では生のニンゲンだったんだなぁ、と思います。作品だけを読んでいては分からない部分ですね。
ひょんなことから、今ますむらひろし作品を通して、また1歩賢治に近づいているのかもしれません。これもインターステラ的~。
ではでは、今日もご機嫌元氣な1日を。