見出し画像

6/26 猫楠舎に想いを送る

おはようございます。
2022年10月11日に和歌山の「猫楠舎」に別れを告げてから、20か月目。
11年間毎日たくさんの方々のお力をいただきながら思いを込めてきた家、1日も早く、再び人が暮らす空間になってほしいと祈っています。

これまで内覧してくださった方は30組以上。
しかし、未だ購入決定には至りません。
なんといっても家の持っているパワーが強い、なんせ200年を持ちこたえた家ですからね。
『猫と人と古民家と』(幻冬舎)にも書いたのですが、家自体に風格があったのです。かなり厳粛かつ好き嫌いが激しい。
そんな風格を持ったこの家に、ワタシが最初(購入)から最後(退居)まで操られていたように思います。

われわれは自然と、あの家を「イエダマ様」と呼んでいました。
嘘みたいな話ですが、イエダマ様のお氣に召さない者は弾き飛ばすようなパワーがあった。そもそも「猫楠舎に行きたい」と思っても「来させない」。運よく1度来れても2度目はないというヒトもけっこういました。
ヒトによっては「怖くて入れない」と感じる方もいた。
どうやら家の格に合わないとダメなんです。

そして霊感の鋭いヒトは見えていたらしい。
ワタシはさいわいそちら系は鈍いので、怖い思いをしたことがなかったのですが、「悪いものではないけれど、いますね」といったことを少なくとも3人の方から言われました。
しかし、そうした存在がどんどん減っていって、霊感のあるヒト曰く「ほとんど引っ越されたようです」という状態になっていきました。
それには、僧侶だったワタシの母が朝晩読経をし、イエダマ様を慰めてきたという経過があったからだと思います。

母が猫楠舎で96歳の生を終えてからは、ワタシが猫たちとともにあの家に寝起きしていたのでした。読経はできないものの、毎朝のご挨拶と自作の31訓を唱えるのが日課でした。
そしてなにかあれば、「イエダマ様~」と話しかけたものです。
2022年に退居したのは、たぶんあの家におけるワタシたち親子のミッションは終了したからだと思います。
「お前らはもうよい。次のものにバトンを渡せ」


現在、地元の方が購入をご検討中です。
今回はイエダマ様が氣に入った方々ではないかしらん、と思っているのですがどうでしょう。
過剰の期待をせず、ダメでも落胆せず。
このバトンを渡せたら、ワタシのあの家に対するミッションも終わります。
ちぃちぃが出発するとき、
「ちぃちぃ、猫楠舎を頼むね」
とお願いしたのです。
去年の10月にはなっちゃんにも頼んでいるので、あちら側の猫師匠たちがみんなで力を合わせて、猫楠舎に風が通るよう動いてくれている、と思っています。

くまホームがなつかしい

どうか、皆様も猫楠舎に風が通るよう、祈ってくださいませ。
今日もご機嫌元氣な1日にいたしましょう。

いいなと思ったら応援しよう!